映画「燃ゆる女の肖像」と2021年のびっくり予想、そして接近している1ドル95円の円高 第1042回

公開日: : 最終更新日:2020/12/08 マーケットEye, 中級, 初級, 無料記事 ,

映画「燃ゆる女の肖像」を見ながら、私はデシャブ感にとらわれた。一流の映画評論家が全部絶賛している傍ら、シロウトのユーザルレビューは極めて低評価。こういうばあいは十中八九、ドラマとしてはツマらない。その代わり、映画の画面はまことに美しいし、音楽は素晴らしい。

 この作品は、ズバリ「レズ映画」だ。中流階級の画家と女性貴族(高級階級)との恋愛、それだけの作品である。

セックスを題材とする映画は、85歳になった私にとっては、どう見ても同じ。つまりマンネリで、従って、ツマらない。

素晴らしかったのは音楽、ビバルデイの「四季」の「夏」。2回あり、初めの主人公がハープシコードで演奏。最終画面ではオーケストラ。私はラストには鳥肌になったことを忘れることはないだろう。おすすめはできないが、監督のセリーヌ・シラマのファンにはたまらない作品だ。

さて、私が周囲からしばしば尋ねられている質問にお答えしよう。

  1. NYダウの高値更新はいつまで続くのかーまた2021年末の日経平均の3万円達成時期?

私の答えは次の通り。私の最も信用するテクニカルアナリスト宮田直彦さん(マネースクエア社)による。

 NYダウは①この8か月間の上昇の上昇率は65%を上回っており過熱感あり②現在1929年と2000年の高値を結んだ上値抵抗線に近づいており、2021年に相応の調整場面があっておかしくない。

 私個人は「ロビンフッド族」と呼ばれるシロウトが3週間で5兆ドルも買うという「バブル現象」が起きており、調整は「ドカ」でなく「ドカン」と思う。時期、ロビンフッド族の資金が切れた時、したがってコロナ騒ぎが終わり、金融緩和が終わった瞬間があぶない。まあ、10月、かなあ。

 次に日経平均の方。再び宮田直彦さんの見方をご紹介する。

  1. 日経平均は2008年の6994円で、1989年の高値3万8957円以来の大ベア相場を終了した。その後スーパーサイクル第Ⅴ波が進行中で、少なくとも2050年ごろまで大強気相場は続く。
  2. 2018年2月に10年移動平均(MA)と20年MAがゴールデンクロスを達成。失われた20年時代の終焉と新たな上昇トレンドの開始を示している。

私の結論を述べる。まだ市場は外国人に握られ、個人投資家の買いは循環的だし、影響力があるのは新興市場のみ。しかし徐々に力をつけている。外国人投資家が割安でポストコロナ時代に対し対応力をつけている日本株を(年金を含めて2021年には)買い始めるだろう。(これはウオール街のニュースソースによる)

テクニカル的には2万7000円は上値のカベだが、そこを抜ければ3万円。

 落とし穴はバイデン政権下のイエレン次期財務長官のドル安政策。内閣府調査では輸出採算レートは製造業で99・6円、非製造業では1033・0円である。対ドル100円を切ると、95円が見える、と宮田さんは予測してい

る。そこまでの円高なら、大騒ぎになるだろう。

 すでに実質金利では米マイナス1・0%。日本はマイナス0・2%で、ドル安円高の素地は十分あることは自覚すべきだ。

 さて、次のよく聞かれる質問である。

  1. 東京五輪は開催できますか。
  2. ワクチンは本当に効くの?
  3. 日本の解散、総選挙は、いつ?

順次、私の情報ソースからのマル秘を含めて結論を述べる。

五輪。やる。米中両大国の参加があれば無観客でもいい。明年やらなかったら、世界で再び五輪は開かれない。IOCだって米国の巨大TV会社だって困る。

ワクチン。前回のこのブログを再読してください。

 ただし、これが効いてコロナショックが終了。米欧日三大中央銀行が超金融緩和を終了。長期金利の急騰。株価調整というリスクがあることに留意すべきだ。ただし「ドカン」ではなく「ドカ」程度。極端な不安を持つ必要はない。

解散、総選挙。コロナ感染症の動きがまず読めない。選挙運動は三密につながるので、延期に次ぐ延期で明年9~10月の任期満了選挙になる。野党も政権獲得の気配がないし、第一、国民が鳩山、菅政権時のデタラメさを覚えている。

 最後にオマケでトランプ再選。パウエル弁護士のウデにかかっている。としか言いようがない。相当なスゴ腕らしいが主任のジュリアーニ氏と折り合いが悪いのが、私としては妙に気になる。

 映画のセリフから。主人公と画家がベッドの中でいう。「新しい感情が生まれたわ」「何」「後悔よ」「後悔するより思い出を作ってほしいわ」

 予想はあくまでも予想。ハズれたら思い出にしてください。勝手すぎますか?的中したら思い出してくだされば幸甚この上ありません。

新刊本の抽選は厳正に行われサインを私は書き、御住所に送りまし
た。びっくりする位の御応募に感謝致します。

関連記事

今井澈のシネマノミクス

映画「ワイルドパンチ」と中国ショックⅡとFRB

カゼを引いて、しかも三日間で36冊目の本をまるごと口述。さすがにくたびれたのでDVDで1969年の西

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

【初・中級者向き】映画「ミッション・インポッシブル フォールアウト」と迫ってきた中国貿易敗戦

2018・8・19 トム・クルーズのM・Iシリーズ第6作で私は一番よくできていると思う。おすす

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

映画「セッション」と来週の「植木屋の地震」
今井澂・国際エコノミスト

  映画「セッション」は、若冠28歳の監督の傑作と呼び声が高いので観に行ったが、評判

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

【初・中級者向き】映画「シン・ゴジラ」とトランプ・ショック

 2016・11・27 11月19日から25日までの短期間、NYに行ってきた。この間、実働3日

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

【初・中級者向き】映画「天気の子」と意外なリスクの検討

 2019・7・28 (第973回) 前回「君の名は。」で超大ヒットを飛ばした新海誠監督の新作で

記事を読む

ジャイコミメンバーの特典


メンバー登録はこちら

資産形成、長期の資産運用に役立つ、
プロの投資家による投資情報を配信!

投資家・経営者・業界のプロも必読

ジャイコミをフォローしよう


 

NPOによる投資に役立つ情報メディア
『中立な情報を全ての個人投資家の為に』
  • より賢く、豊かで自立した投資家を育てる

    by NPO日本個人投資家協会
PAGE TOP ↑