映画「ドント・ブリーズ2」と3万円大台達成は単なる通過点と見る理由第1080回)

前作「ドント・ブリーズ」は大ヒット。見ていない方はDVDでどうぞ。もちろんホラー映画が好きな方に限るが。

テーマはバイオレンスな盲目老人が若者を襲う。私は文字通り、イキを止めて、前作に引き込まれた。

今回も全く同じ。老人が少女と同居していたが、その少女が侵入者に襲われているのを救う。恐らく、このシリーズは第三作以降もつづくのではないか。

先の見えない現在だが、一つ確かなことがある。数字、である。

週末の日経、TV東京の世論調査(9月9日から11日)の発表でびっくりしたのは、私だけではないだろう。

自民党支持率が55%。

菅総理の辞任発表以前の8月中旬から10%もアップ。

もう少し永い目でみても、この55%はスゴい高水準である。

2012年11月 23%

2014年11月 35%

2017年9月 44%

大和証券の木野内英治さんによると、「(もともと)衆院選で大敗しないという見通しを立ていたが、議席を増やすかもしれない」としている。

木野内さんは、株価の予想として ―

「年末3万2000円、年度末3万6000円」と予測している。

背景は安倍政権当時の経験から。

①解散から値幅で3500円~6500円の上昇

②PERで1.35倍から1.5倍へ上方修正

これで、前記の「年末3万2000円」という結論を出している。

マネースクエアの宮田直彦さんは「3万2500円を目標値としている。(ただし高市候補当選を前提としているが)

では、このシナリオを阻害する悪材料はあるか。イエス。私は木野内さんの意見に同意しているが、アフガン敗退→バイデン政権の無力化、というシナリオだ。

バイデン政権の財政案が、意図した通り進まないリスクが、このところ高まっているのはご存知の通り。

そこで、低い税率で手持ち株を売り抜けておこうという米国投資家が増える。これがすでに一時的なNY市場での軟調な動きを引き起こしていた。もうひとつ。伊東秀広さんが指摘しているが、2月の高値に比べて、出来高が少ない。また

先物もよわい。それでも、株価の最大の決定要因は企業収益だ。これが強い。

TOPIXの一株あたり利益の上方修正が続いている。これも木野内さんのお助けを頂いた。

2021年3月期 95.4

2022年3月期 130.4(以前は123.6)

2023年3月期 140.9(同137.2)

2024年3月期 152.9(同 149.9)

結論 私は強気だ。

関連記事

今井澈のシネマノミクス

「マクベス」と利上げ見送り後の“二番底”形成材料は

先週は「ヴィンセントが教えてくれたこと」「黒衣の刺客」「天空の蜂」の三本。ただ書きたいテーマとの関係

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

映画「シャイロックの子供たち」と花粉のもたらすマイナス、訪日旅行のもたらすプラス。2023・3・5 (第1162回)

「何という非人間的な映画だろう」と私は感じた。先の見えた支店長が、イカサマ師と組んで、10億円の詐

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

【初・中級者向き】映画「セラヴィ」と中国習近平の野望の失敗

2018・7・22 フランスで大ヒットしたコメディというので観たが、確かに笑える。主な役として

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

【初・中級者向き】映画「後妻業の女」と自分年金の決心 

2016・9・4 黒川博之の原作が面白かったし、何といっても大竹しのぶが悪女を演ずるの

記事を読む

不正会計に対する監査機能不全
これは東芝だけの問題か

日本個人投資家協会副理事長 岡部陽二 2001年に発覚したエンロンの破綻は米国の企業統治史上最大の

記事を読む

PAGE TOP ↑