「米寿老人のひとり言――言ったとおりになったじゃないか!」

「米寿老人のひとり言――言ったとおりになったじゃないか!」

2023・10・1(第1192回)

 私のボイスメッセージ「今井澂の相場ウラ読み」で予想した通りの展開になっている。NY発「ドカ」である。

米国の予算審議が「ドカ」の背景である。

下院の共和党強硬派が①大幅な歳出削減、②ウクライナ支援削減、などを理由にマッカーシー下院議長が提示している案に反対している。

同議長は月次のつなぎ予算を通過させようとしているが、これにも強硬派が反対していた。11月までのつなぎ予算はなんとかとうしたが問題の解決に向けたものではない。

議会での予算が本格的成立しないので、政府は部分的な閉鎖状態に入る。

前回(2011年)の時は株価は2カ月下落し、NYダウでいうと9.4%下げた。今回はほぼ半分しか下げていないので、あと半分は下げると予想するのがリクツに合う。

米国では政府関係はGDPの5分の1を占める。混乱が長引けば、打撃は大きくなる。

米国国債は2011年にS&Pグローバルレーティングが最高位から1ノッチ引き下げた。今年5月にはフィッチ・レーティングスが同じく格下げを行った。

今回は大手3社のうち残っていたムーディーズ・インベスター・レーティングだが、大手3社が足並みを揃えれば大幅な株安(私が呼ぶ「ドカ」または「ドカン」)と米国国債の下落になる。

NY株式市場の最近の下げがきついのは、FRBによる11月1日の次回のFOMCで、追加利上げの見送り、または打ち止め観測につながることもある。(以上は、WSJの9月27日の記事木内登英さんの9月28日の記事を参考にしました)。

以前から私は8月下旬から「NYにドカが来る」と警告してきたのはご存じの通り。

特に日本市場は、外国人機関投資家が市場の3分の2を占めている。米国発「ドカ」または「ドカン」が来たら、日本株も影響を受ける。

蛮勇をふるって予測すると、NYダウの3万1000ドル台、日経225も3万1000円。外国人機関投資家が早くから言っていた「10月に3万5000円」説は、もう吹っ飛んだと考えた方がいい。

グラフ

自動的に生成された説明
グラフ

自動的に生成された説明

(チャートはヤフーファイナンスより引用)

買いのスタートですか? 私の「相場ウラ読み」に入るか、10月8日に開かれるセミナーに参加されるのがいい。


NPO日本個人投資家協会を寄付で応援

よろしければこのサイトを運営している日本個人投資家協会を寄付で応援してください。

寄付で応援


※1,000円以上


安心してご利用いただくために
  • クレジットカード情報は当サイトでは保持せず、決済代行サービス(PAY.JP)を通じて安全に処理されます。
  • 本人認証(3Dセキュア)画面が表示される場合があります。
  • 本人認証のため少額(例:11円)が表示される場合がありますが、実際の請求額ではありません。
  • 寄付完了後に表示される「DON-XXXX」を、公式LINEに送るとお礼ページURLが届きます。
  • 個人情報の取扱いは プライバシーポリシー をご確認ください。

関連記事

賃金と実質金利上昇で苦しむ米国企業

ISM非製造業指数が急速に低下 米国では経済指標の悪化が続き、9月FOMCでの利下げ観測が急

記事を読む

映画「国宝」とドルの本当の価値。日経平均の中期目標値

2025・6・29(第1279回) <ナタリーより> 吉田修一原作、監督李相日

記事を読む

基本の話by前田昌孝(第45回、証券税制の歴史)

日本の税制で繰り返し話題になっているのが、株式のキャピタルゲイン(譲渡益)課税など金融所得課税の増

記事を読む

木村喜由のマーケット通信Youtube版 Vol.2

みなさん、こんにちは 今回もお試し特別版として、JAII副理事でテクニカルアナリストで

記事を読む

映画「フィールド・オブ・ドリームス」と、米軍800人のトップ招集。自民党新総裁に欠けているもの

2025・10・12(第1294回) <アマゾンより> NHKの衛星放送で上映

記事を読む

PAGE TOP ↑