映画「陰陽師0」とタンス預金の景気浮揚効果。日銀のETF保有の放出問題の検討

公開日: : 最終更新日:2024/05/14 マーケットEye, 上級, 中級, 全ての記事, 初級, 無料記事 ,

2024・5・12(第1224回)

公式HPより>

夢枕獏原作をもとにしたオリジナル作品で安倍晴明の修業時代を描いた。映画評では「絢爛にして痛快」「大人の鑑賞に耐える」「息つくヒマもない」など観客の意欲をそそる言葉が並ぶ。果たせるかな、満員だ。

観ていて感じたのは、全編を彩るVFX。技術の発展がもたらした「美」である。まさに日本でしか果てない美しさ!

日銀、財務省の8兆円に及ぶ介入で、円安騒動は(とりあえず)目先はひとまずおさまった。いよいよ「金利のある世界」への突入が開始される。

かりに今後4年で市場金利が2.5%になった場合、70才以上の家計では1世帯当たり16万円の収入増となり、インフレ(2.5%)による金利負担増15万8000円を上回る。利息収入が年9兆1000億円に達し、ネットでは4兆8000億円に達する。

これに加えて、120兆円といわれるタンス預金がある。2.5%なら18兆円になる。

マネーフロー分析では、日の下にかくれていたタンス預金が、新札の影響もあり、オモテに出て来ると巨大な景気浮揚効果をひき起こす。従前から申し上げて来たように、2025年から本格的な好景気が発生する。株価にまさる景気先行指標はない。4万円台突破は、バブルでは絶対、ない。

かつてのバブル時はPER58倍、PBR6倍強。これに対し現在のPER16.6倍、PBR1.42倍、割安であると言っていい。

問題は日銀のETF保有の巨大さである。70兆円、含み益30兆円をこえる。外国人機関投資家は「日経平均は4000円、日銀のETF保有によってカサ上げされている」と必ず言う。

市場での売却は論外だが、大和証券チーフテクニカルアナリストの木野内栄治さんの言うように「従業員持株会がその企業の株を保有する」のは名案と私は考える。退職時の手取りがふえ、市場への圧迫はない。岸田首相、再検討されたら如何。

3万5000円台が大底、と私は断言する。この5月7日から元気よく上昇相場が始まっている。

日経ヴェリタス2024年5月5日号より>

考えてみるがいい、1969年以降、解散から総選挙まで日経平均は必ず上昇する。

明年3月末に日経平均4万3000~4万4000円として、下記の投信、ETFに注目したい。勿論ですが投資は自己責任でお願いします。

①上場インデックスファンド世界株式(MSCIACWI)除く日本(1554)

②楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型(1458)

以上です。元気を出して行きましょう!

 GOOD LUCK!

★新刊発売中!★

『日本経済大復活 GOLDEN CHANGE』(Gakken)

(今井澂著、216ページ、税抜き1600円)

2024年からの日本経済は「ゴールデン・チェンジ」と呼べる大変化を遂げ、半導体やインバウンドを牽引車に成長路線に回帰します。日経平均株価が6万円を目指す流れを詳細に解説しています。オススメ10銘柄つき。通刊50冊目の記念の書です。是非お買い求めください(→アマゾンでのご購入はこちら)。

関連記事

今井澈のシネマノミクス

緊急版「まだまだ続くお愉しみ」第983回 遂に来たドカン!底値は?どうするか?銘柄は?

三谷幸喜監督の最新作で、大ヒット中。主人公は悪徳政治家の主将黒田  (中井貴一)。あまりの非道で支

記事を読む

全国民必読!「ニッポンの国益を問う 海洋資源大国へ」(髙橋洋一、山田吉彦、松原仁著、産経新聞出版刊)

2025・7・6(第1280回) <アマゾンより> 私事から書き始めて恐縮だが

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

【初・中級者向き】 映画「理由なき反抗」と金正恩の斬首作戦

2017・4・16 24歳で交通事故死、三本の映画しか残さなかったジェームス・ディーン

記事を読む

木村喜由のマーケットインサイト
2014年10月号
波乱の10月来たる、買い急ぎは厳禁

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 ついに米国市場の弱気転換が始まったのかもしれない。現時点では

記事を読む

基本の話by前田昌孝(第21回、資産運用業改革って何?)

岸田文雄首相が9月21日に米国で講演し、日本に海外の資産運用業の参入を促すため、資産運用特区を設置

記事を読む

PAGE TOP ↑