映画「岸辺露伴 ルーブルへ行く」と、米国を襲う「財政の壁」と8月の「ドカ」一方、空前の大商いで「ド」は終わりの日本株。4万5千円へ
映画「岸辺露伴 ルーブルへ行く」と、米国を襲う「財政の壁」と8月の「ドカ」一方、空前の大商いで「ド」は終わりの日本株。4万5千円へ
2023・6・4(第1175回)

大ヒットして3日間で100億円を稼いだ、とか。特別な「黒」を追求する漫画家が主人公。これに雑誌社の女編集者がカラむ、やりとりが面白い。
ストーリーはネタバレになるので省くが、原作を知らない私でも楽しめた。
米国国債のデフォルト問題は、完全に終わりになった。
しかし、楽観できない。後始末がある。
米国の財政年度は10月に始まる。4月までの7ヶ月間で9245億ドル、前年同期2.6倍の大変な赤字である。
(ちなみに、これが米国市長の間でウクライナへの援助を止めろ、との意見が出ているきっかけになっている。共和党支援者で42%、民主党支援者で25%)
この1兆ドルに近い財政赤字を補うために、7〜9月に米国政府は1兆ドルの短期国債を発行する。5%近い利回りなので、米国機関投資家は飛びつくだろう。
反面、長期債や民間債は売却される。
「財政の壁」とは、前記した巨額の財政赤字。民間が債券市場からはじき出されるのが「クラウディング・アウト」である。
(以上は日本個人投資家協会の木村喜由さんによる)
当然、債券市場では価格の暴落(利回り急上昇)が発生する。
これが株式へどんな影響を与える?
下げ材料に決まってるでしょ!加えてマネーの供給が9・8%ダウン。
私が以前から申し上げている8月下旬。「ドカ」の材料に他ならない。
米国は「FRBの矛盾」がある。
インフレに対応するために金利を上昇している最中であることは、ご存知の通り。
しかし、地銀を中心に預金の流出、解約、それに株価の暴落があるので、金融は緩和せざるを得ない。この矛盾!
次は日本株だが買い場が来た。5月31日空前の大商いで440の下げ、その後大事な節目を抜いた、とりあえず3万3千円。
3年以内に4万5千円
何を狙うか、
注目株を3つ。増益率が高くperが低い、インフレに強い。
- 東急不動産(3289)29%10・6倍
- 神戸鋼(5406)37%5・0倍
- 横浜ゴム(5101)24%7・2倍
このほか大手商社株がいい。
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