暗号資産の歴史と進化

暗号資産界のいろいろ 第1回

暗号資産(仮想通貨、ビットコインなど)にはたくさんの種類があり、新しいコインを誰でも簡単に発行することができます。

しかし人々に知られ、使いたい、保有したいなどの需要を起こすことができ、流通するものはビットコイン、イーサリアムなどごく僅かです。

これまで無数の暗号資産が登場し多くが消えていきました(デジタル情報としては残っていても通貨としての価値、意味を失ったものも)

2009年にビットコインがこの世に生まれてからどのような流れがあったのかおおまかに振り返ってみましょう。

2008年、オンライン掲示板にビットコインという仕組みについて述べた論文が掲載されます。この時点ではこの論文はアイデアの提示であり、デジタル情報、プログラム、そして通貨の残高としてのビットコインはまだ存在しません。

2009年、ビットコインのアイデアを実現しようとしたプログラマーを中心とした人々によってビットコインがプログラムとして生み出されます。これが稼働した時点で「ビットコイン(の残高)がこの世にある」という状態になります。

その後、ビットコインがトレードできる株式でいえば証券会社に該当する事業が誕生し、徐々に取引量が増えていきます。

ビットコインを多くの人が知るきっかけになったのはマウントゴックスでの資金流出や支払い停止のトラブルではないでしょうか。これは日本に拠点を置く暗号資産(仮想通貨)の取引所で一時は世界最高レベルの出来高を持っていました。

しかし管理の不十分さから多額のビットコインが流出し、利用者からの預り金を返せなくなってしまい、結局同社は倒産しています。

この後2014年あたりから国内でいくつかの暗号資産の取引所ができ、今では暗号資産は誰でも簡単に取引ができるものになっています。

関連記事

映画「国宝」とドルの本当の価値。日経平均の中期目標値

2025・6・29(第1279回) <ナタリーより> 吉田修一原作、監督李相日

記事を読む

木村喜由理事のコメントが『日本経済新聞』(2016年6月4日付け)に掲載されました

ご報告が遅れましたが、6月4日の『日本経済新聞』朝刊の20面「投資機会 開示資料で把握」という記事に

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

映画「カツベン!」と、トランプ→ペンスの政変と株(第991回)

周防正行監督の5年ぶりの新作。100年前の「映画」、じゃなく「活動写真」。白黒の無声映画だが、ナマ

記事を読む

トランプ2.0の日本株新高値更新への影響

2024・11・10(第1246回) <ウィキペディアより> トランプ再選が決

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

映画「KINGDOMキングダム 運命の炎」と北京の大洪水の人災、人口の少子化、老齢化、そして銘柄

映画「KINGDOMキングダム 運命の炎」と北京の大洪水の人災、人口の少子化、老齢化、そして銘柄

記事を読む

PAGE TOP ↑