「 有料記事 」 一覧

海外と期末要因に乗じた投機筋の売り、国内に原因なし

225リバランスの時間差攻撃がここ数日の急落の主因   本来は歓迎されるはずの岸田文雄新総裁の誕生だったが、投票日の29日が暴落、その後も連日の下落続きで、8月20日からの急騰分のほぼ8割を吐き出してしまった。   9月末前後から中国恒大グループと米国債務上限問題で買い手控え状態のところに、東京市場ではバランス運用の投資家からの加重平均型ポジション圧縮と

続きを見る

総裁選はほぼ岸田氏の勝利で固まった模様

医療・介護など公的部門の賃上げに向かうならデフレ脱却が進む   明日は自民党総裁選。10月4日に臨時国会でそのまま総理大臣が決定し、施政方針演説・党首討論を終えればたちまち衆議院総選挙の告示が控えており、11月7日投票というスケジュールがほぼ固まっている。実際問題として、河野陣営が描いていた第一回投票で過半数獲得のシナリオは絵に描いた餅で終わる見通しであり、決選投票になれば穏

続きを見る

ネガティブな需給要因が重なる、しかし一過性の公算

期末のリバランスに225絡みの投機要因が売り圧力に   市場関係者の間では常識化しているが、昨年の5月頃から毎月最終日は下がるというジンクスがある。過去17か月のうちプラスだったのは昨年6、8月と今年8月だけ。下げた14月のうちTOPIXで1%以上の下げとなったのが9回あり、その平均下落率は1.95%。これは半端な下げじゃない。ついでにその翌日、最初の取引日を調べたら11勝6

続きを見る

政権刷新に揺らぐ株式相場

2021/10/04 | 上級, 有料記事

予想が的中したか外れたかは別として、9月29日に岸田文雄氏が自民党の新総裁に選出された。8月27日に同氏が総裁選への出馬表明をしたことが日経平均株価の3万円乗せの原動力にもなったから、岸田新首相への市場の期待は大きいといえよう。とはいえ晴れの日の日経平均は9月に入って2回目の600円超の下落。海外発の悪材料で株式相場は難しい局面に入っている。 世界の株式相場は新型コロナウイルスの感染者の増加

続きを見る

東京が国際金融センターになるために望むこと

東京は近い将来、ニューヨークやロンドンに次ぎ、香港やシンガポールを凌ぐアジアのハブとしての国際金融センターになれるのか。 国際金融センターに明確な定義はないものの、世界中から多くの金融機関や投資家、優秀な人材、資金、情報が集まり、グローバルな金融取引がおこなわれる都市を指している。 わが国では1980年代頃から国際金融都市構想(以下、センター構想)が折に触れて話題となり注目されてきた。

続きを見る

中国で取り付け騒ぎはどう進行するだろう

ついに始まった中国の金融崩壊   ずいぶん前から中国の過剰融資と不動産バブルの危険性を言い続けてきたから、今回の中国恒大のデフォルト騒ぎには驚いていない。債券市場では同社の債券が大幅な額面割れで取引されており、同社の破綻は時間の問題であるのは周知の事実だったはずだ。また証券市場で公開されていない企業や団体には、これと同様あるいはもっとひどい案件が山ほどあると推測できるのに、多

続きを見る

中国の金融システムが重大危機に

急膨張していた中国の信用市場、不良債権化で猛烈な収縮へ   中国恒大が国内向け債券の利払いを行ったため、ひとまず危機は遠のいたと見て市場は反発しているが、給料や仕入れ代金が払えない会社に信用などあるはずもない。現に6.5%を保有する2位株主は全株売却を決定し昨日その8分の1を市場で売った。中国の高層住宅の多くが、地方政府が資金繰りのため開発会社とグルになって高値に煽って投資家

続きを見る

PAGE TOP ↑