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「Rの悲劇」これから始まる長い物語

利上げとQTによって引き起こされる大規模な金融収縮   本日の表題はもちろんエラリー・クイーン作の超有名推理小説から引いている。Rの意味は寅年である今年のキーワードとした事象の頭文字、「TIGER」のRである。リセット、リフォーム、リトリ-ト、リジェクトなど今まで行われていたことが中止、撤回、撤収、資金引き揚げなどの事態に追い込まれるというイメージの全体を象徴している。

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映画「トップガン マーヴェリック」と、中国経済の苦境と日本のインフレと円安。私の強気。(第1118回)

36年ぶりの「トップガン」!! 当然私は観に行き、充分に満足した。お勧めできる。 主役のトム・クルーズの59歳と思えない若々しい肉体。例によって全力疾走する姿。完全に画面を圧倒している。 ところが、この素晴らしいエンタメに対し、残念な情報がある。 WSJ 5月30日付けによると、「中国企業テンセントは当初、12.5%にあたる数百万ドルを出資する予定だったが、その後撤退した

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円安定着期に備える投資の処方箋は?

ドル円相場は4月28日に130円を超え、130.81円となった。これは、131.95円をつけた2001年12月28日来21年ぶりの円安水準である。2021年1月6日の102.68円から16か月で、円の価値はドルに対し27.4%減価したのは急激であった。 5月に入ってからは130円を挟んだ足踏み状態にある。しかしながら年後半から来年にかけては、140円~150円に向けてさらに切り下がり、向こう

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基本の話by前田昌孝(第5回)

4月から高等学校の家庭科「家庭総合」で金融教育が、社会科「公共」で投資教育がスタートしました。数冊の教科書を読んで、やや疑問を感じる部分もあるのですが、しばらくは様子を見たいと思っています。5回目の基本の話では、以前からおかしいと思っている金融庁のホームページについて、問題点を指摘します。 とり上げるのは、証券投資に関心を持ち始めた人たちを対象に、「貯蓄から投資へ」を促す目的で用意された「

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日産・三菱のEV軽、日本における現実解を提示

各国の事情で大きく異なる「売れるクルマ」   ゴーン時代の負の遺産処理にコロナ危機が重なり、日産自動車と三菱自動車は正真正銘の経営危機に瀕した。日産の20年3月、21年3月期はそれぞれ6712億円、4487億円の純損失となり、株主資本は5兆3千億円から3兆9446億円に減少、一方で非効率な資産の圧縮を進め総資産は約19兆円から16兆4500億円に減少した。同様にその傘下にある

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「平家物語」とラニーニャ現象。(第1117回)

私が4、5歳の時から「平家物語」や「十八史略」を読んだことはかなり前のブログで書いた。幼い頭の中に「盛者必衰のことわり」や「おごれる平家久しからず」といった言葉がきざみつかれたことは言う迄もない。 しかし最近、名古屋大学の中塚武教授の著書「気候適応の日本史」を読んで、アレレと思った。 平家の滅亡が、実は気候変動の結果と結びついている、という論旨だからである。 チャートを見て頂き

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米国株はテクニカルリバウンド、ここで日本株が頑張れるか

利上げに景気減速のダブルパンチ、投げ売り来るまで見送り   先週は久しぶりに米国株が大きく反発した。直近安値からの上昇率はNYダウが5.15%、NASDAQは9.93%である。ではこれで目先の底が入ったかと言えばさにあらず。以前書いたように、長期波動の第一波底入れ場面においては例外なく、買い方の多くが恐怖心を抱いてぶん投げる、パニック的な下げになるが、まだそれは起きていない。

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