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基本の話by前田昌孝(第42回、M&A相場って何?)

日経平均株価が6月27日に約5カ月ぶりに4万円台を回復しました。最高値を更新中のMSCI世界株価指数や米国のS&P500種株価指数に追い付こうとする動きで、地政学リスクの後退や米国の利下げ期待が背景にあるようです。日本ではM&A(企業の合併・買収)の活発化が相場を押し上げているとの指摘もあります。M&Aがなぜ株高に結び付くのでしょうか。 TOBから始まるM&A 投資家がM&Aの動きを

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映画「国宝」とドルの本当の価値。日経平均の中期目標値

2025・6・29(第1279回) <ナタリーより> 吉田修一原作、監督李相日の佳作。すっかりTVでファンになった横浜流星が出ているので、少々ムリして出かけた。満喫。 ストーリーは入りくんでいるので省くが、歌舞伎のシーンが実に美しい。道成寺の映像の美しさ。これだけで一見に値する。 永い間の歌舞伎の歴史を考えると、やはり日本の芸能の代表として、民衆の支持があったこと

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拙著「日本経済大復活」を改めて評価する

2025・6・22(第1278回) <アマゾンはこちら> ある専門型シンクタンクの所長が、ワンコースおごってくれた。もちろん株式市況について私の見解を聞くためである。嬉しく、またありがたいことだ。ありがとう。 その折、ごく目先について聞かれたが、私がここ数日は投資すべきでない、と返事したら、びっくりしていた。 理由はこうだ。イランとアメリカのトランプ政権との停戦交

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「日経平均、来年5万円」(エミン・ユルマズ)説の当否と、NY株の割高性

2025・6・15(第1277回)   <東洋経済オンラインより> 週刊東洋経済6月14日号を読んでいたら、人気のアナリストのエミン・ユルマズさんの見通しがあった。 「日経平均は来年5万円に到達、2030年に7万円を超える」という見出しで、2ページの記事である。 エミンさんは「私の想定シナリオでは、米国の景気が明らかに後退しているとデータで見えた時点で、世界

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蝦夷と熊襲。21世紀後半の大発展地域。それに金価格

2025・6・8(第1276回) <日本経済新聞より> 6月3日(火)日本経済新聞の一面トップに「地熱発電 立地選ばず」というまことに日本の将来を明るくする記事が掲載されていた。 この「地熱発電」は、米国、インドネシアに次いで日本は世界第3位の資源大国の分野である。 早速株高を期待したが、何せトランプ2.0のご時勢、大したことはなかった。 このブログで、私は

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基本の話by前田昌孝(第41回、上場廃止の功罪)

2025年に入って上場廃止を決めた企業は、東京証券取引所によると5月末現在で58社(6月に廃止予定の企業も含む)にのぼります。前年同期の51社を上回り、年間では100社を超えそうです。まだ東証の統計には反映されていませんが、時価総額が5兆円を超える豊田自動織機も上場廃止に動き、市場関係者を驚かせています。相次ぐ上場廃止をどう受け止めるべきなのでしょうか。 約6兆円を投じてTOBか ま

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なぜウォーレン・バフェット氏はNY株を売っているのか? 日本の大手商社はどうか?

2025・6・(第1275回) <ウォールストリート・ジャーナルより> はじめにお断りしておく。バークシャー・ハサウェイの資料は、元日本経済新聞編集委員の前田昌孝さんによるものである。 <マーケットエッセンシャルより> 私はバフェット氏に大昔、ウォールストリートに彼がいるとき、一緒にお茶をのんだ記憶がある。前田さんの方は聞いていないから分らないが、完全に理

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