「 マーケットEye 」 一覧

【上級者向き】アサヒビールの急落は、武田薬品の二の舞を恐れたもの

投資家は増資による希薄化と過大なのれんの減損リスクに拒絶反応 京都アニメ放火事件はあまりに悪質かつ悲惨なものだが、故意と過失を合わせると火災による大量死はけして珍しいものではなく、閉鎖性の高い建築物の安全対策を一段と強化するしか手がないと思う。犯行前に悪意ある人物を探知し未然に防止するということは、理想ではあるが実現は無理だろう。新幹線乗車時や巨大ビルの入館時に身分証提示と持ち物検査をいちいち行

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【初・中級者向き】映画「さらば愛しきアウトロー」と過剰流動性相場の出発

(第972回)  2019・7・22 ロバート・レッドフォードの引退声明で大いに注目されている近作。実在したフォレスト・タッカーという人物の晩年を描いた。舞台は1980年代のテキサス。 この人は刑務所脱獄を18回成功し、12回失敗して、その間に銀行強盗を繰り返してきたアウトローである。強盗を働くときの物腰は柔らかで紳士的。上着の内側にあるピストルはちらりと見せるだけで、決して使うことはない。

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【上級者向き】不可解な大幅下落、TOPIX先物に大口売りか

原因掴めず。一過性の売りなら明日大きく戻すが、売りが続くと20500円も 米国株式は史上最高値を付けてから2日続落。企業業績が2四半期連続減益と冴えない中で、利下げ期待に依存した上げだっただけに、利益確定の売りが出るのは当然で、多少下げても不思議はないが、東京市場が2%以上の急落に見舞われたのは意外だ。 京都のアニメ会社で大規模なテロがあったが、犯行が報じられたのは後場になってからで下げの

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【上級者向き】薄商いは大いに結構、GPIFと日銀買いのインパクト増大

外国人の売りは止まった公算大、日銀・自社株買い・GPIFが押し上げる 決算シーズンの谷間は、割安銘柄の発掘と人気銘柄の財務的あら捜しに精を出しているが、今回ほど割安感を強く感じたことはなかったように思う。割安感といっても人により判断基準や重点の置き方が微妙に違うから、これはあくまでも個人的感想。 筆者の場合、基本的にはPERやPBRなど財務諸表をベースに判断するが、四季報、ホームページや有

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【初・中級者向き】ミュージカル「王様と私」と世界中にヤマほどあるリスクの検討

(第97回)2019・7・15 高名なミュージカル界の大スターのケリー・オハラと渡辺謙の主演。チケットをかなり無理して手に入れて観た。たまたまBSでデボラ・カーとユル・ブリナーの映画をオンエアしたのでこれも録画。舞台の前に予習して観た。 リチャード・ロジャーストとオスカー・ハマースタイン二世の名作。私はユル・ブリナーが、がんにかかっていたのを公表しながら最後の上演をしたのをNYで観た。流石

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【上級者向き】GPIFの買い出動が遠からずありそう

日本株比率が基準より低くなり現金比率が大幅に増えている 先週、年金資金運用独法(GPIF)の昨年度実績が公表された。運用利回りは1.52%だったがパッとしなかった理由は主に日本株の低調による。年間のTOPIXは7.26%の下落。これに配当利回り2%強が入って年間では5.09%の赤字だった。低金利で円高だったとはいえ国内債1.43%、外債2.70%はまずまず。外国株は8.12%と好調だった。

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【上級者向き】警戒要因多いが日本株はしばらく上げ続ける公算大

水曜のパウエル議長証言に注目も、玉虫色の内容にほぼ決まり 7月末のFOMCでは利下げがほぼ確実というのが米国短期金利先物市場の見立てだが、これは相当に偏った見方の市場参加者の動向が強く反映されているため、推定では市場参加者平均の利下げ実施確率予想は6-7割というところだろう。金曜の雇用統計が市場の期待を裏切って?かなり強いものだったため、現時点で利下げを論理的に支援する材料は物価ぐらい。消費者物

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