「 マーケットEye 」 一覧

【上級者向き】 トランプよりもFRBを信じよう、株式は押し目買いで

業績は想定以上に良好、株に割安感強まる このレポートは10日の引け後に書いている。ここ1か月間は株価水準がほとんど変わっていないものの、10-12月決算の内容は想定以上に強く円高なのに前年同期比2割増益、その分だけ株価の割安感は強まった。筆者の予想ベースで日経225採用銘柄の時価総額ベースの今期予想PERは14.91倍、来期予想は13.55倍となっている。今期キャッシュフロー倍率は7.54倍と先

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【上級者向き】 どうして業績がいいのに個人が売り越すのか

売りたくて売っているわけではない個人投資家 最近の円高の背景についてもう一つ付け加えておきたい。3週間ほど前からトランプ相場、つまり米国債が売られドル高円安、株高が進む流れに変調が見えるが、その理由として米行政管理予算局(OMB)長官(日本流に言えば政府支出を仕切る部門の大臣)にティーパーティーのメンバーであるミック・マルバニー下院議員が就任したことが挙げられる。 マルバニー氏は米国議会の

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【上級者向き】 112円台の攻防戦の背景にあるもの

為替と債券を絡めた大手投機筋の売り叩きがあった模様 ドル円は1月17日の夜に112円台に突入して以来、反発しては再び安値トライという動きを繰り返し、すでに3週間のレンジ相場を経過している。日経225も、ほぼドル円の動きに連動して上がったり下がったりしている。大発会の日だけは大幅円安と株高で景気のよいスタートを切ったものの、その後はさっぱりである。日銀のETF買いが7000億円以上入っているが、こ

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【初・中級者向き】映画「ゴッドファーザーと三部作」とトランプとヘリマネー(第844回)

  2017・2・5 ご存知のフランシス・フォード・コッポラの三部作。原作はマリオ・プーゾで第一作は1972年、2年目に「PARTⅡ」さらに16年たって「PARTⅲ」。物語は20世紀初頭から80年あまりの大河ドラマだ。 物語はマフィアの抗争史だが、イタリア人の一族の愛の絆は強い。マーロン・ブランドが長男に言う。「家族を大事にしないヤツは男じゃない」。そのドンが射

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【上級者向き】 根本的に発想を変えないとこの国の財政再建はできない

責任ある部署に正しい危機感を持つ人がいないこの国の仕組み 本日の衆院予算委員会では日銀総裁も出席し、珍しく?本来のメインテーマである財政問題に絡んだ熱い討論が行われていた。大変結構なことである。10日ほど前報じられたように2020年度のプライマリーバランスゼロの目標は、楽観的な政府経済見通しが実現しても8兆円強の赤字が残り、事実上達成不能の情勢であることが明らかになった。 実際には政府見通

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【中・上級者向き】 投資の羅針盤 世界貿易の停滞からトランプ政策を読む

世界貿易は2008年のリーマンショックによる激減からいったん回復した後、2011年以降は伸び悩みが鮮明となっている。 2003年から2007年にかけては年率7.3%という高率で増加した後、2011年から2014の伸びは3.1%と半分以下に縮小、さらに2015年は1.6%増に半減、昨年2016年は1.7%、2017年についても1.8%程度(両年とも世界貿易機関<WTO>予測)と低迷

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【上級者向き】 米国3月利上げのにおいがプンプンしている

日本の12月期決算は上方修正含みでスタート 1月30日現在225採用銘柄で12月までの3か月間に終わった決算を発表した企業は32社でその時価総額は対象の17.0%である。このうち3か月前の通期予想から下方修正となったのはNECとヤマト運輸だけ、上方修正になったのは12社もある。単純に為替メリットでよくなったわけでもなく、収益力が着実に改善している印象だ。 しかも円安によって外貨資産の評価が

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