「 マーケットEye 」 一覧
映画「ジョーズ」とソロス、バフェット、ジム・ロジャーズ
2015/07/27 | マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
夏だ。海だ。となるとすぐ思い出すのが「ジョーズ」。1975年の大傑作だからもう40年も前で、スピルバーグはまだ28歳!「激突!」をつくったあとの第二作だ。 CGがない時代の、つくりものの鮫で、あれだけコワーい映画を作るんだからすごい監督だ。 最後は、サメの口に入ったガスボンベに警察署長ロイ・シャイダーの射った弾丸が当たって怪物はバラバラ。 ギリチューはゲームオ
怪談「牡丹燈籠」とギリチュウ・アゲイン
2015/07/20 | マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
机の上が資料で山のようなので整理してみた。ギリシャの方は「デフォルト必至」「脱退の連鎖」という見出し、中国の方は「中国経済に打撃」「市場原理無視」などなど。破滅論がなんと多いこと―。今となっては何となく、そんなこともあったの、という感じだ。 過ぎたギリシャ、中国はこれから 私が楽観的である続けたことご存じの通り。ロジックとしては――。 「ギリシャ問題はドイツ問題。ドイツの大手銀行が倒産保
映画「チャイルド44 森に消えた子供たち」とギリチューの行方
国際エコノミスト今井澂
2015/07/13 | マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
「連続殺人は資本主義の弊害によるもの。社会主義のわが国に、この種の犯罪は存在しない」という独裁者スターリンの言葉を金科玉条にしていた共産主義国家ソ連。人類史上最悪、12年にわたり52人の犠牲者を生んだ犯罪が放置された。 この事件に想いを得て英国のトム・ロブ・スミスが小説とし、「チャイルド44」を書き、世界的なベストセラーに。2008年に日本でも「このミステリーがすごい」で1位になり、英国推理
急落時には安値を拾う
ギリシャは影響少だが中国の大幅減速は世界景気に波及
木村喜由のマーケットインサイト
2015/07/11 | マーケットEye マーケットインサイト, 木村喜由
市場には不思議と波乱になったり、最安値、最高値を付けに行くような極端な値動きをしやすい時間帯がある。その筆頭は8年間に5回、19か月おきに6週間ほど起きる金星逆行(天球の黄道上で見かけだけ東に動く)の時期である。今年は獅子座で7月25日から9月9日まで逆行する。 写真提供 NASA[/caption] 金星逆行の時の相場にはおおまかに3通りのパターンがある。 逆行開始日に向け
トヨタの「元本保証付き種類株」を斬る
日本個人投資家協会副理事長 岡部陽二 6月16日に開催された今年のトヨタ株主総会は、3時間を超える熱気を帯びたものとなった。例年の穏やかな進行とは様変わりと報じられている。 長時間を費やした32問の株主からの質問は「AA型」と称される「株式の通念と相反する元本保証」が目玉の新型種類株式発行の是非に集中した。 名称に冠した「AA型」は1936年に発売された同社初の量産車「AA型乗用車」から