「 マーケットEye 」 一覧
映画「フォーカス」と中国経済の破綻と上海株
今井澂・国際エコノミスト
2015/06/01 | マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
かつての名作「スティング」とか小説「百万ドルを取り返せ!」とかー。詐欺を扱うコン・ゲームは私の大好きな分野だ。あんまり興業的には当たらなかったが、ウィル・スミス主演の「フォーカス」は十分に面白かった。 https://youtu.be/Nq55gxcZ7JU 「盗む相手の視線(フォーカス)を操ることが出来れば、なんだって盗むことが出来る」とウィル・スミスが女弟子のジェスに教える。この女
映画「黄金」と金相場の今後
今井澂・国際エコノミスト
2015/05/25 | マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
今週は「駆け込み女と駆け出し男」を観た。井上ひさし原作の「東慶寺花だより」の映画化だがよくまあ脚本としてまとめたものだ。話が込み入っているので映画としてはわかりにくかった。あんまり面白くなかったし。 今回の「黄金」は1948年の白黒スタンダードのクラシック。監督ジョン・ヒューストン。アカデミー監督賞を獲得した。主演ハンフリー・ボガード。 メキシコで食い詰めた二人のアメリカ人が金探し
映画「ロッキー」と官製相場とヘッジファンド激闘
今井澂・国際エコノミスト
2015/05/18 | マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
今週は「ビリギャル」を取り上げるつもりだった。口コミで只今大ヒット中。副題が「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」。たしかに聖徳太子をセイトクフトコと高2で読む出来の悪い女子高生のサクセスストーリーだから後味がいい。私が観たのは平日の午後イチだったが、若い女性で満員だった。おすすめできる。 にもかかわらず、わざわざ2006年の「ロッキー」を取り上げたのは、連日
投資の羅針盤
資本課税強化は不可避
「新型相続税」導入の提言
日本個人投資家協会副理事長 岡部陽二 日本の財政は改革の先送りで1,000兆円超の債務残高と毎年40兆円の赤字を垂れ流している。 政府は利払い費用を除いたプライマリーバランス(基礎的財政収支)を2020年度に均衡させる目標を掲げ、これを国際公約にもしている。 政府は2%の実質経済成長持続を前提とした7兆円の自然増収と歳出削減9.4兆円によりこの公約を達成しようと目論んでいるが、この計画は
木村喜由のマーケットインサイト
債券市場の変調、緩和マネーが逆流か
流行りの「低分散投資」の愚
2015/05/12 | マーケットEye マーケットインサイト, 木村喜由
日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 <2015年5月号> 昨年12月以来のマーケットは、原油価格をはじめとする商品市況の下落と、ユーロの急落・欧州株式の急騰を基調として大きなうねりが生じていた。米国の利上げが徐々に接近するとはいえ、日欧の中央銀行によるハイペースの資金供給により、市場は緩和マネーがジャブジャブに溢れる状態となり、あまりの低金利に債券市場で再投資できなくなった資金が株式市場
木村喜由のマーケット通信
緩和マネーの逆流が始まった
これまでの株高は債券市場から逃げたお金の玉突き現象
日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 前回、債券相場の下落を伝えたが、そのきっかけとなったのは、著名債券投資家ビル・グロース氏の後を次いで債券王というあだ名を持つことになったダブルライン・キャピタルのガントラックCEOが、超低金利となった独国債の空売りを強烈に推奨したことだった。特にー0.2%のマイナス金利になっていた2年物国債については「先物で100倍のレバレッジを掛ければ無リスクで年率20