「 マーケットEye 」 一覧
日本人が知らない中国投資の見極め方【5】
成長率低下より深刻な中国経済の2つの問題とは?
アナリスト 周 愛蓮 前回は中国経済の成長率低下の問題を検証した。7%台に成長率が低下したとしても、規模はすでに巨大化している経済体にして、このスピードは高すぎるとはいわないまでも、十分すぎるぐらいの高さであると述べた。 最新の話では、日経新聞も12月1日に報道したように、為替の変動効果もあって、中国のGDP規模は2014年に10兆ドルを上回りそうで、日本の約5兆ドルの2倍になる見込みとさ
大井リポート
日中欧金融緩和で金相場が堅調な理由
海外勢が稼いだ円安・株高の終わり
2014/12/03 | マーケットEye
セイル社代表 大井 幸子 10月末に日銀が追加緩和を行って以来、ECBも量的緩和策を実施し、次いで中国人民銀行も主要政策金利を引き下げるというサプライズがあった。日本、欧州そして中国の中央銀行が空前のペースで紙幣を増刷し、マイナス金利に誘導し、なんとか景気減速に歯止めをかけようとしている。 エネルギー革命でゼロ金利を脱する米国 その一方で、米国経済は第2・3四半期に年率4%の成長率と好
大井リポート
エネルギーもスマホ化する
技術革新が牽引する成長と変化
2014/11/25 | マーケットEye
セイル社代表 大井 幸子 四半世紀前の1989年11月9日にベルリンの壁が崩壊し、その後、世界は根本的に変わった。どう変わったのか、そして、この先どう変わろうとしているのか。25年という超長期の観点から世界経済の動向を見直してみたい。 IT革命の次の四半世紀はER革命 1989年には、ベルリンの壁崩壊に加え、中国の天安門事件、日本のバブル崩壊が起こった。米ソ冷戦が終結し、90年代に入ると元々
木村喜由のマーケットインサイト
2014年11月号
2つのサプライズで割高感、利益確定を
2014/11/19 | マーケットEye マーケットインサイト, 木村喜由
日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 驚いたことが二つ立て続けに起こった。 一つは言うまでもなく黒田日銀による超大型の追加緩和策発表、もう一つは消費税率引き上げ見送りを手土産代わりに衆議院の解散総選挙を行おうという自民党首脳の思惑である。日銀の追加緩和は消費税率引き上げを前提としており、「増税による市場への悪影響は日銀が積極的に吸収してあげるから、自信を持って上げてください」という気持ちが
投資の羅針盤
確定拠出型企業年金への「自動加入化」を【下】
日本個人投資家協会 副理事長 岡部陽二 (前回より続く) 前回、日本の公的年金の所得代替率が低く、欧米諸国のように私的年金も発達していないことを指摘した。 英国では企業に義務化 日本同様に公的年金による所得代替率が低い英国では、確定拠出型企業年金を主軸として国民の長期的な資産形成を支援する政策を強力に推し進められている。 その背景には、確定給付型の企業年金を廃止する企業側の動きが
松川行雄の相場先読み
7年ぶりの1万7000円台回復だが
テクニカルな過熱感は否定できず
松川行雄 増田経済研究所 日経平均株価が11月11日、7年1カ月ぶりに1万7000円台を回復した。 これによって、日経平均は、25日線からの上方乖離が再び9%に上昇した。 実は、2012年11月の衆院解散から13年5月の天井までのアベノミクス相場第一幕でも、8~9%というのは8日前後しかない。 昨年11~12月の「あれよあれよ」という間に上がったときでさえ、一回もなかった。このテク