「 マーケットEye 」 一覧

TOPIXが30年ぶりの2000大台、まだ上値余地残す

過熱感まだ見えず、米国市場が波乱でも粘れそう 前回書いたが、どんなに優秀な人物や膨大なデータを集めたスーパーコンピュータが予想しても、未来のことは本当に判らない。予想者は森羅万象全てを織り込んでいるわけでなく、事物のほんの一部だけを見て予想を決定しているだけだから、想定外の大きな変化が起こると全く対応できないものである。 だがサプライズが全部不幸な結果になるわけではなく、2-3割程度は

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映画「たそがれ清兵衛」と次第に変化してきた」日経平均5万円への道筋(第1056回)

 山田洋次監督の2002年の作品が先週、放送された。かつて私がTBSのサンデーモ ーニングにレギュラーで出演していた時に、同監督がゲストとして招かれ、CMの間とか 番組の後のコーヒータイムに話をした。お人柄に打たれたことを覚えている。これならス タッフもついてゆくだろうな、とも。  時代劇と家庭劇とかうまく溶け合った傑作!2時間の物語の半分は、良き父親として 二人の

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株式物色の基準がバリュー株に回帰しつつある

収益が重視されなかった過去3年のマーケット 本日の日経のコラム「一目均衡」筆者・川崎健氏は秀逸だった。今月号の証券アナリストジャーナルの特集は「バリュー投資再考」で、4本の論文が掲載されている。執筆者に共通する問題意識は、なぜ株式投資の根幹である業績と株価の連動(あるいは連動すべきであるという信念)が裏切られ続けているのか、という点にある。 川崎氏が取り上げたのは野村グループに在籍する

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中島敦「山月記」と日経平均3万円突破後の世界、それに当たり屋の紹介(第1055回)

 教科書にも使われていたと聞くから有名な作品である。  亡母満里のお弟子さんの中に、中島敦氏の息子さんのお嫁さんがいた関係も あり「李陵」や「名人伝」「弟子」などはむさぼるように読んだ。  内容はいわゆる変身譚である。原点は中国清朝の「人虎伝」と聞く。しかし中島 敦氏は自己告白ともとれる芸術家の運命の悲哀や狂気を変身の理由とした。  野村萬斎氏がこの「山月記」を劇化

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早い者勝ちのEV市場、日産と三菱の提携は多分正解

EVの主戦場となるのは実は軽自動車マーケット 自動車産業が100年に一度の転機を迎えていると言われている。CASE(コネクティッド=連結、自動運転、シェアリング、電動化の頭文字)と呼ばれる技術や利用の変化が、従来型ビジネスに転換を強制する。だが、実際問題としては、連結自動車や自動運転、シェアリングというのは実用面や法整備・保険対象範囲などのハードルが高く、まだまだユーザーの選択肢に入ってきて

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春の大嵐

ポストコロナを見込んだ物色対象のシフト始まる 昨日のNY株式はダウが急騰し一時史上最高値を更新する一方で、NASDAQ、特に高PER銘柄が厳しく売られ、ダウが1%高、NASが2.4%安と極端な差が付いた。米国株全体の終値ベース高値は2月12日と見てよいが、その日を基準にするとダウは1.1%高、NASは10.5%安であり、それまでのNAS主導でダウ銘柄その他が置いてきぼりを食う展開から完全に逆

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なぜバイデン政権は1.9兆ドル対策に突っ走るのか

おそらくは長期の選挙対策。人種差別政策の大掃除の布石と見る 真っ当なエコノミストなら、今の米国の経済状況で、バイデン政権が掲げる1.9兆ドルの経済対策は不必要なまでに過剰で、むしろインフレに火をつける恐れが強く有害でさえあると考えるだろう。もちろん筆者も今朝までそう思っていた。だがピーター・テミン著「なぜ中間層は没落したのか」を半分読み、著者の兄で75年に41歳でノーベル生理学医学賞を受賞し

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