「 マーケットEye 」 一覧

映画「サンダーボール作戦」と容易でない中東情勢とロビンフッダーたちの起こす株価乱高下 (第1050回)

 実は007ものの大ファンで、全部のDVDを持っているが、やはり初代のショーン・コネリーがずば抜けていい。脂ぎっていて男くさく、それでいてダンデイ。  だから、次のようなやり取りが大いに「そうだろうなあ」ということになる。  ボンドが悪玉の射撃の練習をしているのを見てボンドが言う。 「これは女性用の銃ですね。」 「その通りです。銃に詳しいようですな。」 「いや、女性

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新技術の登場は市場シェアの激変を伴うはずだけど

ケータイ電話の4Gで台頭したアップル、では5G普及でどうなるか スイスのIMD(国際経営開発研究所)は米国外のビジネススクールとして最高位に位置づけられる存在で、2年前まで学長だったドミニク・テュルパン氏は上智大学で経済学博士号を取得、その後IMDで25年以上世界企業の研究に従事し、学会及び企業に有益なフィードバックを行っている(日経ビジネス購読者はオンライン講座を見ることが

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バブルはいつも過剰投機とその反動で終わる

米ゲームストップ株を巡る騒動でネット証券のロビンフッド社が窮地に 通常の経済行為は、理性を持った人間同士のやり取りなのでおかしなことは滅多に起こらないが、賭博や喧嘩、犯罪などに欲望や恐怖などの強い感情が絡むと、理性はいとも簡単に吹っ飛んでしまう。バブルの終盤では、自分の冒しつつあるリスクを理解しないまま馬鹿げた注文を繰り返す行為が広がる。一番馬鹿げた局面で大勝負した者(つまり

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バルザック「ゴリオ爺さん」と米中対立の狭間で急成長する新興国への投資 (第1049回) 

サマセット・モームが選んだ「世界の十大小説」をご存じだろうか。作品名だけ列挙する。  トム・ジョーンズ②高慢と偏見③赤と黒④ゴリオ爺さん⑤デビッド・コパフィールド⑥ボヴァリー夫人⑦嵐ケ丘⑨カマラーゾフの兄弟⑩戦争と平和 年寄りの自慢話と思ってあきらめてください。私は浦和高校在学中に、全部、読んだ。(そのせいか1年浪人したが)。映画好きの私は、この十大小説が、映画化されると必ず観に行っ

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アフターコロナ相場に備えよ

コロナバブルは終盤、新規感染者数は世界的に減少に転じる 昨日発表の東京の新型コロナ新規感染者数の大幅減少に喜んだ人は多いだろう。人通りはさほど減ったわけではないが、飲食店の8時閉店により会食の機会は激減した。それが奏功しているのは明らかだ。本日は1062人となったが、前週比14.4%減。明日が900人以下かつ2月7日まで今の減少ペースが続くと緊急事態宣言解除となる可能性大であ

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支持の弱いバイデン新大統領、だからこそ強まる外交協調路線

カーター政権以来の低い支持率 ようやくトランプ大統領という暗雲が去った。これで少しはまともな政治が再開されるのは喜ばしいことだ。政治とは国家の安全と国民の福利厚生を高めるための手続きであるはずだが、トランプという下衆(げず)な人物が権力を握ったために、時計が大幅に逆戻りした。米国内の所得格差は一段と拡大し、社会的公平が損なわれ、疫病や環境問題など全世界的な問題への取り組みも後

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「川中島の戦い」とまだ絶えないインフレ再燃と日本国債紙クズ説を検討する (第1048回)

 余りも有名なこの合戦は、武田・上杉双方の作戦の予想比べの面と、信玄と謙信の直接の戦いという勇壮な面が共存している。私にはワクワクする位面白い。  この戦いを取り上げた井上靖の「風林火山」や海音寺潮五郎の「天と地と」は、映画にもなったし、NHKの大河ドラマとなった。  簡略に「川中島の戦い」の推移を述べる。 1万3千人の上杉勢は妻女山、2万人の武田勢は海津城に立てこもって、膠着

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