「 マーケットEye 」 一覧

目先、米譲渡所得増税案の発表に全集中

大きな政府に舵を切った米国、世界も追随へ バイデン政権が2兆ドルの経済対策とともに法人税率の引き上げを発表した。これに先立ってイエレン財務長官が世界に向けて法人税率の最低税率について国際協調を呼びかけている。レーガン、サッチャー政権当時から、西側諸国の経済政策は「新自由主義」と呼ばれる、規制緩和と減税、グローバル化を推進する方向に進んできたが、この結果、先進国の財政赤字は増加し、その分だけ富

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日米首脳会談と米国防衛関連株の急騰とワクチン供与、 それに解散、日経平均の戻り高値更新    (第1060回)

4月16日、日米首脳会談が行われた。ウラ話を含めて全貌は、来週以降にこ のブログで取り上げる。  しかし、気になる現象が、米国株式市場で発生している。マスコミは全く注目し ていないが、相場を60年観察してきたウオッチャーとしては無視できない。  それは、軍需関連、日本流にいうと防衛関連の大手株が3,4月に大幅高して いることだ。  たとえばロッキード・マーチン

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意外に大きい池江璃花子効果

五輪開催にもワクチン接種にもプラス効果 景気の気は気分の気という。これは一面の真理で、そういう部分は確かにある。日本の景気がずっと冴えないままなのは、「気分」の根源となる、人口や賃金のトレンドが複雑骨折してしまい、国民の大多数は先行きに夢や希望が持てなくなってしまい、大胆な消費行動を取れるような気分でなくなっているからだ。はしゃいでいるのはIT長者など成金的に成功と大金にありつけた人たちだけ

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米法人税率の引き上げ、世界的波及と長期化が必至

国家もSDGsへの配慮が必要に バイデン政権が法人増税案を公表した。連邦法人税率を21%から28%に引き上げ、多国籍企業の海外収益には従来の2倍の税率21%を課す。さらに純利益1億ドル超の大企業に対しては会計上の利益(各種の会計テクニックによる節税策を認めない)に最低でも15%のミニマム税を導入する。この時点で発表したということは10月から始まる新財政年度に実施する意向だろう。これに先立って

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秀吉「備中高松城の水攻め」と新冷戦激化による日本株の再浮上(第1059回)

1582年、羽柴秀吉が毛利氏配下の備中高松城を攻めた戦い。秀吉軍の3万 に対し城方はわずか5千。しかし城の周囲は沼地で、細い道路1本で行ける構造、 三回にわたって攻撃したが敗退した。  そこで秀吉は沼の中の城という防御側の利点を逆手にとって、水攻めを決めた。 東南4キロ、高さ8メートル、底部24メートルの大きな堤を作った。土を詰めた 俵ひとつに銭百文とコメ一升という

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バイデン3兆ドル経済対策、焦点は使途よりも財源となる増税

規模が大きくなるほど増税額も大きくなる 31日はバイデン大統領がこのほど明らかにした3兆ドル経済対策について記者会見を行う。内容は多分野にわたっており、規模も壮大で一日では終わらないので、この日はインフラ整備と環境問題が中心になると見られる。そして近日中に改めて医療、教育、福祉関係について話されるのだろう。内容はほとんどトランプ政権が向かっていた方向と反対側であり、共和党の賛成はまず得られな

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景気回復の方向性は鮮明、金利見通しを引き上げ

年末の米国10年債利回りは2.25%以上に上昇へ 週末発表の米3月雇用統計は強い内容だった。非農業雇用者数は1,2月とも上方修正されたうえで前月比91.6万人の急増。過去最高だった昨年2月15252万人よりも840万人少ない水準。6月にかけて行動制限解除が進むため、おそらく1年後には更新しているだろう。失業率は6.0%だった。分母がふわっとした数字のため確言しにくいが1年後には4.5%以下に

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