「 マーケットEye 」 一覧

日本海海戦と私が日経平均5万円を主張し続ける理由 (第1058回)

日本海海戦と私が日経平均5万円を主張し続ける理由 2021・4・4 (第1058回) 明治38年5月27日から28日にかけて戦われた当時の史上最大の海戦。次の三つの 理由で記憶の残る戦いであった。 ロシアのバルチック艦隊38隻。うち33隻が撃沈、又は拿捕されたり中立国で抑留された。我が方の損害は水雷艇三隻のみで野球に例えると、まあパーフェクトゲームであったこと。  

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炭素税問題、緊急を要するエネルギー政策の具体化

先進国中ビリケツの温暖化ガス抑制、国境炭素税で逃げ場なし 日経朝刊の一面トップは「排出量取引」の価格高騰だったが、普通の人は耳慣れない話なので驚いた人が多かったと思う。これはざっくり言えば政府が業種や工場ごとに基準となる温暖化ガス排出量を設定しておき、これを上回ったところは多額の罰金的な課徴金を支払い、抑制に成功しているところがそのお金を受け取る仕組み。必然的に企業側はすべて抑制に全力を挙げ

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バイデン政権が開始した2つの戦争

国内では共和党、国外では中国が相手 日銀ETFの買い付け変更の件は想定通りだった。特に付言する必要はあるまい。 アラスカでの米中外交・防衛首脳の2+2会談の様子は読者もご覧になっただろうが、本当に驚いた。いきなりブリンケン国務長官が外交儀礼に反して中国に対する不満点を列挙し、先制パンチを浴びせた。面子を重んじる中国としてはこれに猛反撃するのが当然のマナーで、外交トップの揚潔チ政治局委員

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映画「用心棒」と分岐点にさしかかっている相場の今後(第1057回)

 ご存じの黒澤明監督、三船敏郎コンビの名作中の名作。 「用心棒にもいろいろある。 雇った方で、用心しなければならねえ用心棒だってある」という名セリフの時の館内の 大爆笑が懐かしい。  冒頭のシーンがやはり記憶に残る。三つ又の道路のかどで、枯れ枝を投げて方角を決め て歩き出す。その先に一時的ながら半殺しの目に合う未来が待っていることを知らない ままにーー  実は

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TOPIXが30年ぶりの2000大台、まだ上値余地残す

過熱感まだ見えず、米国市場が波乱でも粘れそう 前回書いたが、どんなに優秀な人物や膨大なデータを集めたスーパーコンピュータが予想しても、未来のことは本当に判らない。予想者は森羅万象全てを織り込んでいるわけでなく、事物のほんの一部だけを見て予想を決定しているだけだから、想定外の大きな変化が起こると全く対応できないものである。 だがサプライズが全部不幸な結果になるわけではなく、2-3割程度は

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映画「たそがれ清兵衛」と次第に変化してきた」日経平均5万円への道筋(第1056回)

 山田洋次監督の2002年の作品が先週、放送された。かつて私がTBSのサンデーモ ーニングにレギュラーで出演していた時に、同監督がゲストとして招かれ、CMの間とか 番組の後のコーヒータイムに話をした。お人柄に打たれたことを覚えている。これならス タッフもついてゆくだろうな、とも。  時代劇と家庭劇とかうまく溶け合った傑作!2時間の物語の半分は、良き父親として 二人の

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株式物色の基準がバリュー株に回帰しつつある

収益が重視されなかった過去3年のマーケット 本日の日経のコラム「一目均衡」筆者・川崎健氏は秀逸だった。今月号の証券アナリストジャーナルの特集は「バリュー投資再考」で、4本の論文が掲載されている。執筆者に共通する問題意識は、なぜ株式投資の根幹である業績と株価の連動(あるいは連動すべきであるという信念)が裏切られ続けているのか、という点にある。 川崎氏が取り上げたのは野村グループに在籍する

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