「 マーケットEye 」 一覧

映画「影武者」とビツトコイン暴落の真犯人。そしてわが国の敗者の感覚の誤りと私の強気(第1065回)

 ご存じの黒澤明監督の時代劇大作。 主役に予定されていた勝新太郎が監督とケンカして仲代達矢に 交代した。話題性は十分で興行収入は、相当長い期間、首位を 保っていた。私は「七人の侍」や「用心棒」の方が、ずっと好 きだが。  今回、この作品をブログに取り上げた理由はカンタンだ。  株式、債券、ETFなどの広く市場で取引される投資物件は いわば本物の武将だ。

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潮が引けば、誰が裸で泳いでいたか分かるよ

21世紀3回目の調整局面の、始まり、始まり― タイトルの言葉は、猫も杓子もインターネット株のバブルに狂奔していた2000年にウォーレン・バフェット氏がつぶやいた言葉だ。やがてそれは現実のものとなり、ネット関連ビジネスに近いと連想させる名称を名乗るだけで内実の乏しい有象無象の新興銘柄が軒並み暴落あるいは破綻していった。それらの急騰により成金となった投資家も同様の道を辿った。 相場には、冷

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景気は上振れも、先駆株に利益確定売り増加

大型人気株のチャートは軒並み天井打ちパターン 米国では個人投資家の株式・投信向け資金流入が活発だ。3-5月はコロナ給付金と所得税の還付が重なっており、気分的にもコロナ感染が沈静化、飲食・興行スポットの業務再開などで楽観的な空気が広がっている。最も打撃の大きかった英国は今ではコロナ鎮圧の最先端を走り、日々の死者数は一桁となった。全面的緩和は時間の問題だろう。他の欧州諸国はこれより少し遅れている

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今起こっているのは現金からの逃避、やがてインフレが加速する

コロナ禍で世界的なバラマキ財政に、余分な現金がリスク資産になだれ込む 現在、世界の国々ほぼ全部が世界大戦並みの勢いで財政支出を拡大させている。戦争ならば通常はなにがしかの増税策がパッケージされるが、今回はコロナ対策の緊急措置だから、今のところコロナを理由とした増税案は出されていない。先日米国が発表した経済プランは、あくまで成長戦略と格差是正を目的とした、構造改善のための支援策と増税のセットで

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日経平均2千円を超える大幅下落を起こした真犯人。 そして私が五月十三日の二万七千円台を底値と判断したワケ (第1064回)

文字通りのメイ・ストームだった。五月十日(月)の二万9518円から五月 十三日(木)の二万7488円まで、下げ幅は二千円を超えた。 市場で騒いだ下げ材料は、五月十二日発表の四月の米国の消費者物価。年率 4・2%。市場ではまつたく予想していなかったので、10年もの国債の金利 は一時、四月五日以来の1・7%台に乗せた。 しかし、後述する理由からNY市場は落ち着き、金利は

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あまりに強い米国経済指標、債券と投機株の連動性に変化

7-9月まで二桁のGDP成長が続きそうな米国経済 今週になって発表された米国経済指標は驚くほど強い。ISM製造業指数は下がったが、自動車向け半導体の一時的な供給不足が原因で、需要はむしろ強く、コロナ禍が沈静化するとともに今後も一段の活動再開と雇用増が見込まれているため、悲観的な見方は全く出ていない。短期のGDP予測では、アトランタ連銀が指標発表の数時間後に更新している「GDPnow」が一番信

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あまりにも対照的な日米のニュースフロー

コロナからの脱出カウントダウンの米国、五輪前に危機感を煽る日本 黄金週間中の株価は高いというのが相場の常識だったが、最近はこれに背を向けた動きとなっている。始まった決算発表は事前予想を大きく上回っているが、それもほとんど効果がないどころか、今後の改善が小幅なので長く持つのは非効率ということか、急落するものが続出である。決算の好調ぶりは米国も同じだが、あちらでは日本のような、知ったら終いの叩き

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