「 マーケットEye 」 一覧

インフレ楽観派が巻き返している米国市場

悪い指標ほど歓迎、テーパリング先送り観測を好感 週末の注目は米国雇用統計。一番注目度の高い非農業雇用者数は市場予想65万人を少し下回る56万人、同時に発表された製造業新規受注が前月比0.6%減と、やや弱めの数字が相次いだことを好感して、債券市場が急騰、10年債利回りは1.62%付近から1.55%台に急低下した。 足元で議論の対象になっているのは、FRBがテーパリングを開始するのはいつか

続きを見る

なぜバイデン政権は6兆ドル予算に突っ走ったのか

生活基盤を崩壊された低所得者の選択がトランプだった 先週バイデン政権が10月に始まる22財政年度の歳出規模を6兆ドルとする巨額の予算教書を発表した。原案では、この予算は一過性ではなく、10年目の31年度には8兆2千億ドルに拡大する。大規模な増税策も盛り込まれているが、歳出増には追いつかず、毎年の財政赤字は1兆3千億ドルを超えるものとなる。計画通りなら10年後の連邦債務のGDP比率は117%に

続きを見る

ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」と 中国の台湾侵攻そして目先の相場見通し(第1067回)

 「現代のモーツァルト」と称賛されているアンドリュー・ロイド・ウェーバーの出世作。私はNYと東京、それに映画でも観た。  「私はどう愛していいか分からない」の美しいメロディーは、ご存知の向きも多かろう。「ミュージカル」としたが、現実のこの作品はセリフがなく、音楽だけ。まあ「ロックオペラ」の方が近いだろう。  では、なんでこの作品をこのブログにとり上げたのか。 このロックオペラは、キリ

続きを見る

MSCIの銘柄入れ替えで異例の大商いに

日本株の存在感が低下、新規採用ゼロで29銘柄除外 昨日はグローバル株式運用の基準指数であるMSCIスタンダードの年2回の定期入れ替え日。日本株は除外が29銘柄、採用はゼロという情けない状況。除外銘柄はカルビー、コカコーラジャパン、帝人、アマダ、太平洋セメント、しまむら、丸井、セガサミー、サンドラッグなどお馴染みの銘柄ばかり。前回の11月末は5銘柄採用で21銘柄除外とであり、ここ1年では50銘

続きを見る

暗号資産の急反発はレイ・ダリオ発言が原因

最近おかしな発言が増えている最大手ヘッジファンド総帥 昨日の米国は「しっぽが犬を振る」典型的な変な動きで、暗号通貨が急騰、テスラも米10年債も上昇していた。はっきりした材料が見つからなかったのだが、これは、というものを発見した。暗号資産投資家向け情報メディアのコインデスクで、世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者であるレイ・ダリオ氏の収録ビデオを放映したからである。

続きを見る

映画「ファーザー」と私の当面の投資シナリオ(第1066回)

私は1935年8月27日生まれだが、この映画の主演のアンソニー・ ホプキンスは1937年12月31日生まれ。まあ同期生だ。 認知症患者の自分自身の目で見た映画、しかもアカデミー賞の男性主 演賞の有力候補と聞いて観た。  評判通りの迫真の演技で、最後に「ママ、ママー!」と絶叫するシ ーンでは涙が出た。「私は誰だ」「腕時計がない」などのセリフでも。  幸い私は元気

続きを見る

しっぽが犬を振っている米国市場

実体を持たないビットコイン価格に全ての市場が振り回される 米国時間19日夜、ビットコインをはじめとして暗号資産全般が暴落した。バイデン政権が1万ドルを超える暗号資産の取引及び送金に対し、IRS(内国歳入庁、日本でいう税務署)への報告義務を課すと発表したからだ。 銀行預金や証券取引は政府の監督下にある業者が全取引データを把握しているのに対し、暗号資産はそうでないため、よく言えば自由、悪く

続きを見る

PAGE TOP ↑