「 マーケットEye 」 一覧

テーパリング開始は9月のFOMCで決定の公算

9月中旬までの経済指標が弱くなければ60%の確率 27日の講演でパウエルFRB議長は初めて年内のテーパリング(量的緩和の段階的削減)開始に言及した。氏はこれまで利上げはもちろんテーパリングにも後ろ向きであったが、そのことが市場に「投機的楽観主義」が広がる原因となって、過度の投機が横行する原因になっていると筆者は見ている。 筆者には理解不能だが、パウエル氏は非常に労働市場が緩いため賃金は

続きを見る

なぜ日本株が上がらないのか

予想通り菅首相が再選を断念、岸田・河野氏の一騎打ちか 8月23日付のレポートで菅氏が辞意を固めたのではないかと筆者の見解を書いた。若い頃から弟のように付き従ってきた小此木八郎氏が、横浜市長選に落選後にもう政治家は辞めると引退宣言したからだ。それはもう側近として仕える必要がなくなったというのが理由その1。菅さん自身が、自分の最近のツキのなさに嫌気がさしているのではないかというのがその2。少し政

続きを見る

映画「オールド」と米国のアフガン撤退で地下資源獲得し有利になった中国の落とし穴(第1078回)

スリラーの鬼才M.ナイト・シャマラン監督作品の恐らくベスト 。秘境のビーチを訪れた数人の社会的エリート家族が、逃避が出来 なくなり、異常現象に見舞われる。 その異常現象とは、30分に1年歳を取る。6歳の男の子が、アッと いう間に青年になり、最後はヒゲだらけの五十男になる。勿論両親 は一夜のうちにボケ、老衰死。 このシチュエーションは、異常なビーチを利用して人体実験を行 った製薬会社がつくり出した

続きを見る

多事多難、そんな中で迫る225の銘柄入替え

東証再編で今回初めて新ルール適用 横浜市長選は直前段階で横浜市大元教授の山中氏が圧倒的リードと伝えられ、その通りの結果になった。市内中心部を選挙地盤とする菅首相の支援(個人名での応援広告も実施)にも拘わらず、小此木氏は惨敗し、「菅氏を看板として衆院選は戦えない」というのが与党議員のコンセンサスになったと思われる。安倍、麻生の大派閥の支持があってこそ無派閥の菅氏の続投が可能になるがその目は消え

続きを見る

短期的にTOPIXが上昇しやすいパターンになっている

中期サイクル底入れから1か月程度は上値トライとなりやすい 前回TOPIXのサイクル分析を紹介したが、8月20日安値が目先の底値になった可能性はかなり高い。そうなると通常4-7週間は上昇局面となるから、サイクルのセオリーからは9月末前後までは強気でよいということになる。先週の下げは外国投機筋による売り仕掛け(米国債買い・米新興株買い・ドル売り・TOPIX先物売り)にトヨタショックが重なった特異

続きを見る

映画「キネマの神様」と日本株長期上昇大型相場のスタート(第1077回)

90才になった山田洋二監督の最新作。志村けんを予定した主役が、沢田研二に交代。やはり志村でなければならないキャラクターなので、出来はイマイチ。 ストーリーは、酒と競馬に身を持ち崩した男の再生。昔、映画を作りかけて、残っているシナリオを孫が書き直して受賞する。こう書けば簡単だが、なぜそこまでダラクしたのか全く画かれていないのが、致命的。 日本経済と株も、この男に似ている。歴史的高値の7

続きを見る

心が折れそうになるトヨタショック

コロナ出口を信じて前に出ていた投資家にカウンターパンチ 19日の2時半、下げ渋っていた市場の空気が一変、急落に転じた。トヨタの4割減産の速報が届いたからだ。裾野の広い会社であり、愛着を持つユーザー兼投資家も多数いるから、悪材料は30分だけで消化できるはずがない。週末となる20日も大幅続落し2日間で10%近い下げとなった。もう半世紀近く株式市場を見ているがトヨタが主役となって市場を揺るがすよう

続きを見る

PAGE TOP ↑