「 マーケットEye 」 一覧

債券バブルの謎が解けた!!

リスクパリティー戦略の大流行が原因だった 前回のレポートを書き終えた後、あっと声を上げた。ここ数年ずっと不思議に思っていた謎が解けたのだ。なぜ、主要国のソブリン債(国債、または国の信用を背景にする高格付債)が大きく買われ、本来の採算である、名目成長率を大幅に下回る金利水準まで買い進む動きが広範囲に生じたのか、という疑問だ。 筆者が学んだ80年代の資産運用の教科書には、景気、

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映画「罪の声」と日経平均3万円時代の接近、それに私の 46冊目の新刊プレゼント(第1040回)

 「罪の声」の魅力はかなり多いが、何といっても、塩田武士の原作がいい。週刊文春のミステリーベストテンの第1位。しかもまだ記憶に新しいグリコ・森永事件を題材にし、心ならずも事件に巻き込まれた弱者たちのその後の運命を画いている。  導入部がすばらしい。京都市内でテーラーを営む36歳の男(星野源)が、父の遺品の中からカセット テープと手帳を見つける。再生すると、脅迫文を読まされている子供時代の自

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当面の注目点と相場イメージ

16日ドコモのTOBは成立必至、225新規採用銘柄はどれになる 本日はオプションSQだったが、ヘッジファンドは依然として米債買い・GAFA買い・225先物買い・TOPIX売り・ドル売り円買いを組み合わせたポジションに執着しているようで、NT倍率はここ2日急騰して14.905倍に上昇した。3月安値時は12.899倍だったので、8か月弱の間にTOPIX二つ分、225の方がTOPIXよ

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負け組シクリカル銘柄群の大逆襲

大型ワクチン開発報道でヘッジファンドが盛大に巻き戻す NY時間の朝6時半、ファイザー・独ビオンテックが共同開発中の新型コロナワクチンのフェーズ3試験でよい結果が出て、来週中にもFDAに緊急使用許可(医療従事者などハイリスク労働者向け)申請の運びという報道が流れた。対象者の9割に抗体が生じたということで、このワクチンがゲームチェンジャーになると判断した投資家は多かったようで、一気に

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新大統領で政策も相場の流れも変わる

減税と金融緩和で株高を続けたトランプ時代 トランプ支持が想定以上だったため僅差だったが、米国大統領選挙はバイデン氏の勝利となった。人物的魅力に乏しく米国に変化をもたらすリーダーとは思えないバイデン氏が勝ったというよりは、もうトランプ氏では御免だという人々の投票が多かったと見るべきだろう。だがトランプ氏の獲得票も大きく伸びており、国際協調や近代民主主義の原則に反しても、自分の利得や

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映画「薬の神じゃない!」とバイデン勝利とNYと日本株の 高騰の今後 (第1039回)

映画「薬の神じゃない!」とバイデン勝利とNYと日本株の 高騰の今後 2020・11・15(第1039回) 中国で興行収入500億円を挙げた大ヒット。政府の政策を変えさせたほど社会的な大反響を呼んだ作品である。  ストーリーは、簡単に言うと中国版「ダラス・バイヤーズクラブ」だ。この作品も第86回アカデミー賞で二冠を獲得した佳作だが、私が観た限り、この点で米国に対して中国の勝ちだ。

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シェイクスピア「マクベス」とこれから始まる中国の覇権戦争勝利と、ここで狙いたい銘柄 第1038回

 「キレイは汚い、汚いはキレイ」と唱える三人の魔女の予言に導かれて、主君ダンカンを暗殺して王位を奪った武将の物語。シェイクスピアの最高の傑作と言われている。  私は、今回の米国大統領選挙の推移を見ていてこの傑作を思い出した。  バイデン候補は「勝利宣言」をしたと報道されている。しかし現実には、投票でのイカサマが伝えられている。  例えばミシガン州。93%開票迄トランプ氏が10万

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