FRB、当面は物価抑制に全集中

景気や株価にはネガティブ作用が避けられまい   筆者は今回のFOMCでは0.5%利上げに留めると思っていた。物価上昇は確かに大問題だが、明確に景気悪化の兆候が表れており、今後のさらなる利上げとQT量的引き締めの合わせ技により、株価や景気に強烈なネガティブ作用が加わり、時間を追うごとにそれが強まると想像しているからだ。しかし、多分中間選挙を控えたバイデン政権からインフレ抑制を最

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参院選後空気が変わる、突っ込みは拾いたい

傷付いていない日本人の資産が株式に向かう   米国ではインフレが加速(CPI前年比8.6%高)しており、FRBの引き締めを警戒して株価は主要3指数とも年初来安値となった。しかし筆者の予測では15日FOMCでは0.5%利上げにとどめ、パウエル議長が会合後記者会見で7月、9月も0.5%利上げ継続を示唆をするに留めるだろう。量的引き締めQTは今月始まったばかり。それが加速される中で

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激な円安が語ること

2022/06/19 | その他

このところ新聞やテレビでの話題は、ロシアのウクライナ侵攻に加えて急激に進行する円安に集中しているようにみえます。円相場は今年に入って1ドル110円台で緩やかに円安方向に進み2月に120円台に乗せるという展開を続けていましたが、4月に入って急激に円安のスピードが上がり、本稿の執筆段階では130円の大台に迫っています。なぜこんなに急激に潮目が変わったのでしょうか。 多くの専門家が指摘しているの

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ロシア 没落の始まりか

2022/06/19 | その他

2年前、新型コロナウイルスが突如として世界の人々を襲いました。誰もが想定しなかったことです。ところがまたも、誰もが「そんなことはあるまい」と考えていた恐怖の事態が発生しました。ロシアのウクライナ侵攻です。これによってロシアは世界から孤立せざるをえません。その結果、ただでさえ脆弱な経済基盤がますます弱体化し、プーチン大統領の目指す大帝国の復活どころか、ロシアは没落への道をたどることになるのではない

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映画「シン・ウルトラマン」とロシア戦費の枯渇。したたかな日本経済。日本株の6月末の買い場を狙う作戦。(第1120回)

興行収入が素晴らしいと聞いた。かつて、私の息子たちに「ウルトラマン」の主題歌を歌ってやった記憶から、観る気になった。 「シン」がつくシリーズがあると初めて聞いた。 確かに「シン・ゴジラ」「シン・仮面ライダー」とか。ご存じのとうり、ストーリーは単純である。 ある日から日本に巨大な生物が次々と出現し「禍威獣」と命名され、対策チームの「禍特対」が発足する。そのメンバーの一人に

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イエレン財務長官が黒田総裁を援護射撃

議会証言で低インフレの行き過ぎは危険と発言   インフレ許容度が高まったとの黒田総裁の発言が物議を醸したが、発言の内容自体は、金融当局の責任者、あるいは経済学者の立場からは何ら問題ない。だが、一般家庭では賃金上昇の恩恵は遅れがちであり、食品その他の日常物価の変化に敏感な女性においては、手持ちのお金が増える前に物価が上がれば怒りが先に来るのは当然のことで、この感覚に配慮せずに発

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150円が視野に入ったドル円相場

米国が連続利上げなら135円は通過点に過ぎない   ドル円相場は歴史的な「大相場」を迎えている公算が強い。わざわざカッコ書きにしたのは、日本人にとっては自国の通貨が下がるということであり、円で表示される会計上の数値は膨らむかもしれないが、実質的価値としてはプラスかマイナスか判然としない弱みがあるからである。ただし株式市場を取り扱う場合は株価と企業業績に集中することになり、その

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