ナルド・トランプの共通点が引き起こす安倍さんの復活。そして「脱炭素」へのブレーキ(第1098回)

 鄧小平とトランプ————。共通点は失脚から立ち直って権力を握ったことだ。  文化大革命の初期の67年、76年の2回、鄧小平は失脚。しかし、1977年に復活を果たし、死ぬまで権力を握って離さなかった。  私はこのブログで、2回にわたり「独断と偏見をもって」予想した。  トラン前統領が2024年の選挙における再選、そして、安倍晋三元首相の復活、という予想である。  まず中間

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バブル膨張の根源は中央銀行の過激な緩和

来年は日本も含め状況逆転、大波乱の予感   今回が年内最終となる。1年前に考えた2021年の中心テーマは、新型コロナ対策としての過剰な財政出動と金融緩和、米国の政権交代に伴う「大きな政府」への転換、脱炭素社会への世界的な流れ、中国の債務不安などだった。ゴルフのパットのように先行きの芝目や傾斜の変化を読めば、前半はバラマキによる経済成長と過剰マネーでバブル相場となるが、後半はコ

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レーニンの封印列車と、習近平中国国家主席の台湾進攻の時期(第1097回)

 このブログの読者の皆様は、レーニンなんて名前を聞いたことがないという 向きもあるかもしれない。ではスターリンは?これはあるでしょう。レーニン はそのスターリンのいわば親分です。19世紀までつづいたロマノフ王朝を打倒 し世界で初めて共産主義国家ソビエトを建国した大革命家です。因みにレーニ ンはペンネームで本名はウラジミール・イリッチ・ウリヤノフ。 レーニンは革命を起

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すべての個人投資家に手の届く株価の実現を

最近は米国株投資ばやりであるが、はじめて米国株を買った人から聞かれるのが「買いやすくて驚いた」という感想である。 日本では、ETFや投資信託を除いて好きな銘柄を買おうとするとまとまった金額が必要である。というのも日本の上場企業の株式売買単位は100株と決められていて、1株だけ買うということができない。これは日本独自の単元株制度の所為である。本来1株しか持たない株主にも株主権を全て認めるべきと

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日本経済の霧は晴れない(最終回)

2021/12/27 | 上級, 有料記事

「遠吠え」のペンネームで本欄の連載を始めた2016年3月末の日経平均株価は1万6758円だった。2021年12月24日の終値は2万8782円だから、5年9カ月で日本株は平均71.8%上昇した計算だ。上出来だったといえそうだが、米国のダウ工業株30種平均は1万7685ドルから3万5950ドルへ103.3%上昇した。日本経済も日本の株式相場もなお五里霧中だ。 日銀が12月20日に発表した2021

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小説「四十七人の刺客」と脱炭素のもたらすインフレ、ドル高(円安)、そして株高(第1095回)

池宮彰一郎氏の原作を読むのをおすすめする。高倉健主演の映画もいいが、小説に比べるとオチる。この傑作は、死ぬ前に一回、ダマされたと思って読んで下さい。全く発想の違う角度から、この歴史的な事件を見ることができる。 本所の吉良邸内が城塞化してあったという点、そして事件の発端とされた吉良上野介のワイロ要求が、実は大石内蔵助の放ったデマであった。 よく考えてみれば、上野介がワイロ好きなら、何も

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米国が最高値更新となっても日本株が追随しないのは

日本人が売っているから   米国株の中核指数であるSP500はここ3日の上げで3.45%上昇、2週間ぶりに史上最高値を更新した。複数の強力な支援材料が重なったためである。第一が、英国、南アフリカの研究機関からオミクロン株は感染力は強いものの軽症で終わることが大半で、従来株に比べ感染者が入院に至る比率が7-8割低下、入院して以降の経過は従来株並みであったとの報告があったこと。言

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