FRBの引き締め加速は必至、環境激変
2022/01/16 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケットインサイト, 木村喜由
今年のキーワードはTIGER、虎に注意しろ 今年は寅年だが、十二支のうちで株価騰落が最悪の年である。12年というのは公転周期12年で歳星(さいせい)とも呼ばれる木星の動きと合致する。木星は希望、成長、楽観、投資を暗示し、そのピークアウトから反動の時期と重なるのかもしれない。少なくとも積極的に勝負に行く年ではない。 現在、米国をはじめとして物価上昇
ナルド・トランプの共通点が引き起こす安倍さんの復活。そして「脱炭素」へのブレーキ(第1098回)
鄧小平とトランプ————。共通点は失脚から立ち直って権力を握ったことだ。 文化大革命の初期の67年、76年の2回、鄧小平は失脚。しかし、1977年に復活を果たし、死ぬまで権力を握って離さなかった。 私はこのブログで、2回にわたり「独断と偏見をもって」予想した。 トラン前統領が2024年の選挙における再選、そして、安倍晋三元首相の復活、という予想である。 まず中間
レーニンの封印列車と、習近平中国国家主席の台湾進攻の時期(第1097回)
このブログの読者の皆様は、レーニンなんて名前を聞いたことがないという 向きもあるかもしれない。ではスターリンは?これはあるでしょう。レーニン はそのスターリンのいわば親分です。19世紀までつづいたロマノフ王朝を打倒 し世界で初めて共産主義国家ソビエトを建国した大革命家です。因みにレーニ ンはペンネームで本名はウラジミール・イリッチ・ウリヤノフ。 レーニンは革命を起
すべての個人投資家に手の届く株価の実現を
最近は米国株投資ばやりであるが、はじめて米国株を買った人から聞かれるのが「買いやすくて驚いた」という感想である。 日本では、ETFや投資信託を除いて好きな銘柄を買おうとするとまとまった金額が必要である。というのも日本の上場企業の株式売買単位は100株と決められていて、1株だけ買うということができない。これは日本独自の単元株制度の所為である。本来1株しか持たない株主にも株主権を全て認めるべきと
日本経済の霧は晴れない(最終回)
「遠吠え」のペンネームで本欄の連載を始めた2016年3月末の日経平均株価は1万6758円だった。2021年12月24日の終値は2万8782円だから、5年9カ月で日本株は平均71.8%上昇した計算だ。上出来だったといえそうだが、米国のダウ工業株30種平均は1万7685ドルから3万5950ドルへ103.3%上昇した。日本経済も日本の株式相場もなお五里霧中だ。 日銀が12月20日に発表した2021