映画「ゴッドファーザー」三部作と習近平主席の運命とセル・イン・メイの行方 (第1011回)

 先週「お休みします」と予告しましたが、私のファンから、いつも情報を楽しみにしているのにーとクレームがあった。幸い材料もあったので、まとめることにした。  「ゴッドファーザー」が作られたのは1972年、2年目に「PARTⅡ」が作られ、それから16年たって「PARTⅢ」が。物語のほうも20世紀初頭から80年ほどにわたる。NHKの大河ドラマと同じ。  私は「PARTⅡ」が好きだ。続編のよ

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早くも「コロナ、その後」を気にし始めているマーケット

イタリアに迫るデフォルトの危機、ギリシャに続いて国債デフォルトの公算 日本は連休が終わったばかりだが、海外勢は週末の米国雇用統計に極度に神経質になっている。6日に発表されたADP雇用報告はその先行指標だが、雇用者数は前月比2055万人減と、眼も眩むような落ち込みだった。非農業雇用者数が1億5千万人台だから、これだけで失業率は13%以上悪化する。現時点での市場予想は2100万人の減

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ヒッチコック「鳥」とポストコロナ時代の世界と日本の政治と経済 そして株 (第1010回)

 ヒッチコックの名作は「サイコ」「北北西に進路をとれ」「裏窓」「めまい」などなど数多い。しかし黒澤明監督はこの「鳥」をただ一つ「100本の映画」に選んだ。「あのたくさんの鳥は怖いよ。どうやって撮ったんだろう」というコメント。同時に黒沢監督は「少しつじつまが合わないところはあるが、(ヒッチコックらしく)面白ければいいという映画だ」とも述べている。  ヒロインのティツピ・へドレンは小鳥屋で会っ

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一寸先に光

いつまでもあると思うな 親と金、ないと思うな 運と災難 やはりレムデシビルはコロナ問題では大きな援軍と見做されているようである。昨日メーカーであるギリアド社が米薬事当局に治験データを提出し、よい評価を得ている旨の発表を行ったことで、市場センチメントは大きく改善した。その証拠の一つはシカゴVIX指数の低下であり、出遅れていた景気敏感株が全般的に追いついてきたことである。

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コロナ対策戦略、両極端を行く台湾とスウェーデン

危機が拡大するか否かは、半分は指導者の能力、半分は運・不運 「お嬢さん 逃げても無駄さ 不幸とは 追うものだから」(失恋魔術師:作詞松本隆 作曲吉田拓郎 歌太田裕美) 医師でもありネットワークやビッグデータ分析で著名なニコラス・クリスタキス米イェール大学教授は「ウイルスは感染しうる全員に到達するまで感染を止めない。最終的に感染が終わるのは、全ての人が自然に感染するか人為的にワクチンの形

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トルストイ「戦争と平和」とポスト・コロナ新時代とジョージ・ソロス氏の新しい提案 2020・4・26 (第1009回

トルストイが36歳から40歳まで書きつづけた大長編。サマセット・モームは 「あらゆる小説の中でもっとも偉大な作品」と評している。  私はこれを高校二年生の時に読んだ。当時の担任の隈部直光先生のおすすめ だった。第一巻はやたらとフランス語が出てくるし、人名も難しく、読むのに 苦労した。しかし、読み進むうちに、オレはなんて面白い小説を読んでいるん だろうとびっくり。そこから徹夜で岩波文庫を読みふけっ

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9.11と同程度、行動変容を求める新型コロナ

政治・経済・社会の局面転換を暗示する土星・冥王星サイクル 年初時点では新型コロナがここまで大ごとになるとは思わなかった。筆者の場合、マーケット関連では波乱が起きる金星逆行の5月13日からの7週間に焦点を当てて、物事の推移を見ていこうというのが基本戦略。その後は東京五輪、米国大統領選挙などのビッグイベントを観察しながら相場や経済の動きをフォローしていけばよいと考えていた。焦点の置き所は

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