コロナ禍、第一波終了後の戻り局面

欧米の患者急増場面は峠を越す、アビガン投入期待で不安心理は沈静へ 前回執筆は3月11日。イタリアの感染者数は2千程度で米国では新型コロナの死者が出始めたばかり。しかし4月13日現在累計感染者数185万人、死者11.4万人となり、筆者の想定(特に死者数)を大きく上回って事態は推移している。 各国のPCR検査体制には大きな差があるうえ無症状感染者等の検査漏れが大量にある。筆者は真の感染者数

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新型コロナ、ガタガタ言う奴は表へ出ろ!!

4月の東京都、PCR検査数の39%751人が陽性に 筆者は1月末以来、新型コロナの感染力の強さと、発症しない不顕性感染者の多さ、極端なPCR検査の少なさから類推して、報告されている陽性患者数は氷山のごく一角にすぎず、真の感染者数は数十倍になっている可能性があるとしてきた。厚労省がPCR検査数を極端に絞るよう、窓口となる保健所に強く指導していたことは今や明らかである。保健所が処理能力のキャパシ

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映画「誇り高き男」とコロナ肺炎特効薬の発見と日本株二番底説の当否 (第1007回)

 主演のロバート・ライアンは渋い二枚目だが、悪役も沢山演じ、とてもうまかった。もちろん正義のヒーローも演じた。この作品は黒澤明監督が選んだ100本の映画の中で、西部劇では「荒野の決闘」とこの「誇り高き男」の2本だけ選ばれたので、少々驚いた。「駅馬車」も「シェーン」も入っていない。選んだ理由として黒沢監督はライオネル・ニューマンの主題歌、ルシアン・バラードのカメラを挙げた(「夢は天才である

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「個人の自助努力を政府が支える英国年金制度に学ぶ」投資の羅針盤 岡部 陽二

英国は21世紀に入って先進国最高の経済成長を続け、2018年には賃金上昇率が米国を抜いて先進国最高となった。今後も、もっとも経済成長が有望な国と考えられよう。 英国経済が強い原因として、本年1月号「英国経済はブレグジット完遂で再び成長軌道へ」では次の2つを指摘した。 ①根強い個人消費の伸びと大幅な最低賃金引上げをテコにした賃金上昇。 ②食料とエネルギーの自給政策を推し進め

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新型コロナ、1年後の理想的な着地のイメージは

最終的には全員が感染する、当面の対策と中期対策を明示し国民に周知させよ 取扱商品を問わず、資産運用ビジネスに関わる人間は例外なく知性が高く、勉強好きで勤勉である。マーケットはすべての材料を織り込んで形成されている(情報やデータ、場合によっては欲望やデマの効果も)。チャートを含め、知りうるすべての材料を分析したうえで、自分の投資行動を決めなければならない。重要なファクターの見落としは文字通りの

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東京で医療崩壊する危険性は大きく低下した模様

軽症患者の退出基準を緩和でベッド余力拡大、重症患者は現在18人だけ 4月初めの5日間のコロナ感染者動向に筆者は注目していた。大都市で桜が開花した3連休に外出者が増加したため、欧米大都市と同様な感染者の激増が起きるか否かの分岐点だからだ。感染から発症、PCR検査結果が出るまでの期間は10日余りと推定され、もしメディアや政府等関係者の懸念が不幸にして的中した場合、それ以前の増勢に拍車を掛けて急増

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映画「ベニスに死す」と我が国のコロナ不況対策の評価と、政府内のピークアウト予想  (第1006回)

ドイツのノーベル賞作家トーマス・マンが1912年発表した中編を、イタリアの巨匠ルキノ・ビスコンティが1971年に映画化した。主演は英国人ダーク・ボガード。名作の評価が高く。ベンジャミン・ブリテンが1973年にオペラ化している。 映画のスタートにグスタフ・マーラーの交響曲第5番の第四楽章アダージェットをビスコンティは使った。マーラー人気が巻き起こったことでも有名な映画だ。 主人公は小説

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