株価は目先底入れも、戻り相場は長続きしない

ウイルスはゆっくり拡散させ、峠を越えるのを待つのが最善 ヒトの伝染病のメカニズムや歴史を一通り勉強した人間なら、今回のウイルス禍は、それほど恐れる必要はないと知っている。遅くとも1か月前には理解していたはずだ。唯一、絶対に避けねばならないのは武漢市内の病院で起きたような、恐怖心に駆られた群集による多重感染と、医療機関の処理能力を超えた患者の殺到によりスタッフさえ倒れる土崩瓦解状態である。医者

続きを見る

映画「駅馬車」とセリング・クライマックスの接近と、コロナウィルス ワクチン (第1001回)

 ここ数週間、私は家の中に閉じ込められ、新作を見ることは不可能。幸い自宅にはヤマほど好きな古典作品があるので、ブログのテーマをあれこれ考えながら、DVDを選ぶのは楽しい。  久しぶりにこの西部劇を観たが、新鮮な驚きと快感は変わらない。 荒野を疾走する駅馬車。追うインディアン。乗り合わせた乗客たちの織り成す人間模様。最後には1対3の決闘シーンへ。ドラマとしてもエンターティンメントとして

続きを見る

「疑似資産にご用心」投資の羅針盤 岡部 陽二

「疑似資産」という概念は、金融のプロも聞きなれない新語である。それもその筈、この新語は「週刊東洋経済」の昨年11月16日号と12月14日号の特集『疑似資産にご用心』で初めて用いられたものと思われる。 同誌の定義では、「疑似資産」とは、減損リスクのある無形資産のことである。ブランド、のれん、商標権、繰延税金資産などがこれにあたり、当然ながら価値の変動が実物資産よりも激しい。 この

続きを見る

安倍首相、全国休校決断の裏にある五輪を花道に勇退の思惑

株価が下がってトランプ再選が危うくなったことで小規模なパニック売りが出た 昨夕の安倍首相の緊急発表は本当に驚いた。NYダウが連続的に1000ドル安するよりずっと驚いた。先にマーケットの方を片付けておこう。以前から書いている通り、大統領選の前半のヤマ場は3日のスーパーチューズデイ。普通の株式投資家が思い描く最悪のシナリオは、この日にサンダース氏の優勢が固まり、大幅増税不安を嫌気して株価が下がり

続きを見る

幸田昌則の不動産耳より情報<2020年3月号>

ここだけ読んでも役に立つ 今月のポイント 1.持ち家への住み替えでは、新築住宅の購入が多く、相続による取得も増加。 2.中古戸建ては、土地の広い物件は売れにくく、狭くても安い物件が売れている。 3.価格が高騰し、買える人が減少した新築マンションの供給量は、大幅減少へ。 最近の話題 中国発の新型肺炎の感染は、一段と拡大し続け、死亡者数も増加している。 感染の終息への見通しがつか

続きを見る

ESG投資とのつきあい方

2020/02/26 | 上級, 有料記事

 株式投資が趣味の個人投資家は、おそらくESG(環境・社会・ガバナンス)投資などあまり好きではないだろう。ESG投資に積極的なふりをしている年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に対し、「余計なことをせずに、年金資産の積み増しにまい進せよ」と批判している人も多い。個人が警戒しているのは、ESG投資には実体が伴っていないと思っているからではないか。  まずE(環境)を取り上げよう。GPIFは2

続きを見る

信用膨張バブルの崩壊に向け、最初のクラッシュ

株価急落の原因はサンダース候補の優位ではないか 昨日のNYダウは久々の1030ドル安。欧州でもウイルス禍が拡大したのを嫌気したという説明より、ネバダ州予備選でサンダース氏が圧勝したことで先行きの増税路線に現実味が強まったことの方がずっと説得力がある。中国以外での新ウイルス死者は微々たるもので、予防的な行動制限によるマイナス効果も中国以外では一過性のもので終わる。 しかしサンダース氏が掲

続きを見る

PAGE TOP ↑