映画「天国と地獄」とコロナショックでも外国人投資家が買い続けている一部上場7銘柄(第1023回)
ご存じ黒澤明監督の名作。営利誘拐罪に対する刑の軽さへの憤りが反響を呼び、刑法改正につながった。しかし現実には吉展ちゃん事件など誘拐事件が続発したことも記憶に新しい。 ストーリーは有名なのでできるだけ簡略に。 製靴会社の常務権藤(三船敏郎)は、密かに自社株を買い占め、近く開かれる株主総会で経営の実権を握ろうと企んでいる。 折も折、息子の純への誘拐が行われるが、犯人は友達の運
東京は香港に代わる国際金融センターになり得るか
2020年6月23日、日経新聞は「香港の国家安全法案は外国人にも適用」と報じた。このニュースが意味するところは、中国政府のさじ加減一つで「国家に対する脅威」と認定され「中国の法律で裁かれる」ということであり、香港内で活動する企業にとって大きなリスクとなる。この措置に対し、米国は「香港がアジアの金融センターとしてとどまると考えるのは難しい」と警告している。 いっぽうで中国のハイテク企業、新興企
なぜか光通信を思い出す
米電気自動車大手テスラの株価が7月13日に1794ドル99セントまで上昇し、瞬間値ではあるが時価総額が3329億ドル(約35兆6000億円)まで膨らんだ。これを株式市場の先見性の表れだと解説する市場関係者も多いが、思い出すのは2000年の光通信株の株価だ。2月15日に24万1000円の最高値を付け、時価総額も約7兆5000億円に達した。しかし、長続きはしなかった。 テスラのイーロン・マスク最
映画「一度も撃ってません」と四連休内に週明けの売り仕掛けをたくらむ投機筋、バイデン認知症説 (第1022回)
この何か月、映画館を断っていた私。ついに禁断症状が発生、夢にまでスクリーンが出るに及んで決意した。妻の猛反対を押し切って、従前から見たかった作品にした。これが「一度も撃ってません」だ。 理由はカンタン。落ち目の作家、元ミュージカル界のスター、ヤメ検。全盛時には華やかでも、現在が世間から忘れられた人間ばかり。主人公みなが潰れそうな場末のバーに集合というのも気に入った。セリフにも「忘れられ