「 今井澂のシネマノミクス 」 一覧

【初・中級者向き】映画「終わった人」と骨太の方針の読み方と私の大きな夢

  2018・6・17 舘ひろし主演でとても評判がいい。「定年って生前葬だな」とか「夢なし、趣味なし、仕事なし、そして我が家に居場所なし!!」という予告編に誘われてみたが、周囲は中高年のご夫婦連れでいっぱい。大いに笑える上出来なコメディで面白かった。 東大法学部卒で大手銀行のエリートだった主人公壮介(舘ひろし)は、同期のライバルに負けて出世コースから外れ、子会社に出向さ

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【初・中級者向き】映画「春の珍事」と米朝会談の行方とトランプ氏サミット中途退席のワケ

  2018・6・10 巨人がダメなゲームばかりしているので、今シーズンはまことにつまらない。代わりに大谷を観ることにしているが、今度はケガ。投手でも打者でも成績を上げているんだからやはり楽しいから早く治ってほしい。 DVDで私の好きな野球もの映画「春の珍事」を観た。1950年公開の古いものだが。 レイ・ミランドは野球好きの大学の先生で専門は化学、実験中に校庭から

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【初・中級者向き】映画「無防備都市」とG・ソロスが、送ってきたメールとイタレグジット

2018・6・3 第二次大戦中の1944年に撮影が開始されたロベルト・ロッセリーニ監督の伝説的な名作。ロケ第一、素人俳優起用というネオリアリズモの原点でもある。 失脚した独裁者ムッソリーニを傀儡政権として担いだナチス・ドイツ軍はイタリア全土を占領し、抵抗するレジスタンスを弾圧する。指導者の拷問による無残な死。ひそかに運動を支援していた神父の銃殺。そして婚約者が連行されるトラックを追いか

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【初・中級者向き】映画「眼下の敵」と米・中・朝のカード切り合い

  2018・5・27 今どきは新作のいいのが少ない。「狐狼の血」はガッカリだったので今週は「レディ・プレイヤー1」の2度目。このコラム用はDVDで私が見たかった潜水艦ものの傑作の「眼下の敵」を観た。1957年の作品で、ロバート・ミッチャムとクルト・ユルゲンス主演。監督はデイック・パウエル。みんな故人になってしまった。   アメリカ駆逐艦とドイツ潜水艦が

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【初・中級者向き】映画「万引き家族」と対北朝鮮ふたつの特需

  2018・5・20 この原稿を書いているのは5月19日。カンヌ映画祭の結果がまだわかっていないが、コンペティション部門に出品された21本の映画の中で15日まででは最高の評価を得ていたのが、この「万引き家族」だ(スクリーンディリー3・2点でトップ、最高賞のパルムドール受賞) 是枝裕和監督は5年前のカンヌで審査委員賞を獲得した「そして父になる」のテーマを再び取り上げた。

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【初・中級者向き】映画「第三の男」と米朝首脳会談と三方一両トクの「落とし所」と原油価格・金利・株

  2018・5・13 ご存知の名作中の名作で、グレアム・グリーンの原作をキャロル・リード監督が映画化。私はこの2週間、お子様向け映画を見る気がしなくて、DVDで好きな映画を観た。 西部劇小説の作家ホリー・マーティンスは、古くからの友人ハリー・ライムを訪ねて第二次大戦直後のウィーンにやってくる。しかしハリーは直前に交通事故で死んでいた。 ウィーンは米英仏ソ四か国の

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【初・中級者向き】映画「レディ・プレイヤー1」と必ず急騰するこれだけの理由

2018・4・30 71歳のスティブン・スピルバーグ監督がVR(ヴァーチャル・リアリティー)の世界を映画にした。この名監督は「ペンタゴン・ペーパーズ」と2本を同時公開させるという精力的な仕事ぶり。映画館では7月公開の「ジェラシック・パーク炎の王国」の予告編をやっていたので、私はマイったなあと思った。すごい! 2045年、世界中の人々がアクセスするVRの世界「オアシス」で理想の人生を楽し

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