「 今井澂のシネマノミクス 」 一覧
【初・中級者向き】 映画「理由なき反抗」と金正恩の斬首作戦
2017/04/16 | マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
2017・4・16 24歳で交通事故死、三本の映画しか残さなかったジェームス・ディーンの主演二作目。私もこの「永遠の青春スター」には熱を上げたものだ。 1955年の作品で舞台はLA。17歳の高校生ジムが主人公。番長のバズから度胸を競う決闘を強いられた。チキン・ランと呼ばれるレース。ガケに向かってぎりぎりまで車を走らせ、早く飛び降りた方が臆病者(チキン)として負けになる。バズは車
【初・中級者向き】映画「ムーンライト」と「北」とトランプとシリア
2017/04/10 | マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
2012・4・10 先日のアカデミー賞で作品賞など三部門を獲得し秀作と評価されているが、私にはトントつまらない作品に見えた。黒人で麻薬の売人でしかもゲイというと私には共感を覚える部分がない。だから感動もない。 しかしアメリカ南部の黒人の貧困地区の生活はよく分かった。自宅で母親は売春し収入は麻薬に使ってしまう。周囲も似たような状況で、教育現場ではひどいイジメが
【初・中級者向き】ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」とトランプゲートと森友
2017/04/03 | マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
2017・4・2 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」は私の大好きなピアノ曲。ロシア独特の憂鬱でしかも美しいメロディ。とくに第2楽章の神秘的でロマンティックな曲想が私は好きだ。 映画によく使われる。デビット・リーン監督の「逢引き」。夫ある女と妻ある男が知り合い、週一で会うがやがて別れるまでの物語。この映画は二人が別れるシーンから始まるが、たまたま彼女の友人のおしゃべりが闖入してきたためで
【初・中級者向き】映画「パッセンジャー」と森友とFBI
2017/03/26 | マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
2017・3・26 主演のジェニファー・ローレンスがお好みなので観た。予告編で「乗客5000人、目的地まで120年、90年も早く、二人だけが目覚めた」というのが面白そうだったし。ただ、この予告は違っている。エンジニアのジムが装置の不具合で90年早く目覚め、孤独の1年後に一目ぼれした美人作家のオーロラを起こしたのだ。 巨大な宇宙船で若い美人と二人きり、なんて男
【初・中級者向き】映画「知りすぎていた男」と想定外のリスク
2017/03/21 | マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
2017・3・20 先々週ヒッチコックの名作を書いたら、何の因縁かBSで56年の「知りすぎていた男」を放映したので。この作品は英国時代の「暗殺者の家」の再映画化、ヒッチコックが自作をリメークしたのはこれだけ。主演はジェームス・スチュアートとドリス・ディで、主題歌の「ケ・セラ・セラ」はこの映画のためのオリジナル。この歌が映画の中で決定的な役割を果たす。 ドリス・ディはもともと歌手
【初・中級者向き】映画「お嬢さん」と防衛と難民の財源
2017/03/11 | マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
2017・3・12 面白いよ、とすすめる知人がいて私としては珍しく韓国映画を観た。原作がサラ・ウォーターズの「「荊(いばら)の城」(「これミス」の一位をとった)だし、監督パク・チャヌクも「オールド・ボーイ」が面白かったので。 原作は19世紀のロンドンだが、映画は1930年代の日本統治下の朝鮮に置き換え、セリフも日本語が6割。しかし演技もセリフも違和感はない
【初・中級者向き】映画「北北西に進路をとれ」とトランプ演説
2017/03/05 | マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
2017・3・5 アカデミー賞が決まった。私は作品賞、監督賞を一生取れなかったヒッチコックのことをいつも思い出す。ハリウッドって、どうもヘンだ。伝記を読むと、やれ外国人監督だとかサンフランシスコに住んでいてロスに友人が少なかったからとか。バカじゃなかろか。「サイコ」「裏窓」「鳥」この傑作が賞をとれなかったなんてー。 今回「北々西に進路をとれ」にしたのは、この