「 今井澂 」 一覧
源義経「鵯越えの逆落し」と、いま市場で起きている銘柄選別の大転換(第1052回)
一般的には「一の谷の戦い」(1184年3月)とよばれているが、私は「ひよどり越えの逆落し」の奇襲を重要視しているので、この題にした。 私が幼いころから「平家物語」を読んで(読まされて)いたことはご存じだろう。このくだりは特に好きだった。 「義経は馬二頭を落し、一頭は足をくじいて倒れるが、もう一頭は無事に駆け下った。 「義経は『心して下れば馬を損なうことはない。皆の者、駆け
アレクサンドル・デユマ「モンテ・クリスト伯」とまだまだ続く日米株価の新値更新、そして五つの落とし穴(第1051回)
このブログで「世界の十大小説」を取り上げたが、古い友人から第十一位は ?と聞かれた。 私は「モンテ・クリスト伯」と答えると「ああ『がんくつ王』だな」と言った。 小説家の中島梓さんが「黒岩涙香にケチをつける気はないけれど「モンテ・クリスト伯」と「がんくつ王」は百パーセント違うものである。言ってみれば手打ちの上湯麺(ジョウタンメン)とカップラーメンの差がある」と述べている。
映画「サンダーボール作戦」と容易でない中東情勢とロビンフッダーたちの起こす株価乱高下 (第1050回)
実は007ものの大ファンで、全部のDVDを持っているが、やはり初代のショーン・コネリーがずば抜けていい。脂ぎっていて男くさく、それでいてダンデイ。 だから、次のようなやり取りが大いに「そうだろうなあ」ということになる。 ボンドが悪玉の射撃の練習をしているのを見てボンドが言う。 「これは女性用の銃ですね。」 「その通りです。銃に詳しいようですな。」 「いや、女性
バルザック「ゴリオ爺さん」と米中対立の狭間で急成長する新興国への投資 (第1049回)
サマセット・モームが選んだ「世界の十大小説」をご存じだろうか。作品名だけ列挙する。 トム・ジョーンズ②高慢と偏見③赤と黒④ゴリオ爺さん⑤デビッド・コパフィールド⑥ボヴァリー夫人⑦嵐ケ丘⑨カマラーゾフの兄弟⑩戦争と平和 年寄りの自慢話と思ってあきらめてください。私は浦和高校在学中に、全部、読んだ。(そのせいか1年浪人したが)。映画好きの私は、この十大小説が、映画化されると必ず観に行っ
「川中島の戦い」とまだ絶えないインフレ再燃と日本国債紙クズ説を検討する (第1048回)
余りも有名なこの合戦は、武田・上杉双方の作戦の予想比べの面と、信玄と謙信の直接の戦いという勇壮な面が共存している。私にはワクワクする位面白い。 この戦いを取り上げた井上靖の「風林火山」や海音寺潮五郎の「天と地と」は、映画にもなったし、NHKの大河ドラマとなった。 簡略に「川中島の戦い」の推移を述べる。 1万3千人の上杉勢は妻女山、2万人の武田勢は海津城に立てこもって、膠着
映画「日本のいちばん長い日」とグローバル投資と配当収入で豊かな老後(第1047回)
半藤一利さんが亡くなった。合掌。代表作の一つがこの「日本のいちばん長い日」だろう。二回映画化され、阿南陸軍大臣の役は、一回目が三船敏郎、次が役所広司。私にはやはり三船さんの方が軍人らしかった。 私は昭和10年生まれで、あの戦争の悲惨な面しか記憶はない。深川の昔の家は3月10日の東京大空襲で焼失、集団疎開していた私のクラスメートの半分以上は、 家族の一部ないし全部が亡くなった。そして戦後
「長篠の戦い」と陰謀にひっかかったトランプ。NY新高値のワケと落とし穴 (第1046回)
私は民主党が中国共産党と通じて、トランプ打倒を目論んでいることを、何遍もこのブログで述べてきた。 ドミニオン社の集票ソフトが、持ち株会社を通じて間接的に中国の支配下にあることを例とした。 ところが今回は「間接的」ではなく、まさに直接にトランプ大統領その人の政治生命を断とうとしている。 例の共和党ファンの議事堂乱入事件も、極左的団体でトランプ大統領がテロ組織に認定したアンテ