「 木村喜由 」 一覧

腰だめのマイナス金利

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1380(2016年3月7日) 黒田総裁は物価を楽観、マイナス金利は見せ札かも いくつか外国中央銀行の金融政策の基本方針について書かれたレポートを読んだ。そこで感じたことは、日本以外の主要国中央銀行では概ね2%の物価上昇率を目標とするインフレターゲットが常識であり、日本銀行だけが唯一の例外だった。おそらく日銀がその設定を渋っていたのは、政策決定を司る

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しばらくリスクオンモード、4月以降18500円へ

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1379(2016年3月4日) 金余りの国内資金が株式にシフト、自社株買いも急増 株式市場は中期サイクルの上昇トレンド局面にある。日経225は2月12日安値14865円で中期サイクルの安値を付けたことが確定した。順当なら10-13週程度は強気バイアスが主導する展開となる。少なくとも5-7週程度の短期サイクル2つは上昇を続けるはずなので、外部環境によほ

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問題意識を共有しただけのG20

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1378(2016年2月29日) 状況に大きな変化はなし、引き続き中国経済に不安感 今回の上海G20で何かインパクトのある結論が出てくると予想した人は少なかったと思うが、案の定、現在の世界経済が抱えている問題点を整理、指摘し、「何とか対応していかなくてはなりませんね」「うんうん」と話し合っただけで終わった。今回のホスト国である中国の株価は週明け2.9

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結局債券よりも株の方がリターンが高そう

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1377(2016年2月25日) 国内年金も株式組み入れを高めざるを得ない 先週、日経でGPIF以外の年金基金の運用状況が報道された。GDIFは一昨年以来日本株、外国株をそれぞれ総資産の25%を目途に引き上げるべく行動していたのに対し、その他の年金基金ははるかに慎重な運用姿勢で、9月末時点で日本株の組み入れはまだ20%にも届いていない。結果的に国内債

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黒田総裁自身が語ったマイナス金利政策

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1376(2016年2月22日) 期待インフレ率の急低下に歯止めを掛けたかった 19日に日本女性エグゼクティブ協会で日銀黒田総裁の講演会があり、聴講してきた。演題は「女性の活躍と日本経済の将来」というものだったが、当然のように妙齢?のオバサン中心で遠慮のない質問はマイナス金利を含め金融政策に集中、これに総裁も懇切丁寧に回答に解説を加えたため、講演40

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2015年の包括利益ベースROEは約7%

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1375(2016年2月18日) 5月末時点の16.5%から大幅な失速 日経225採用銘柄の決算が本日出揃った。原油をはじめとする資源関連の大幅な価格下落により、総合商社、石油、非鉄などに巨額の評価損、減損処理が発生したため、3か月前における直近期予想純利益は22兆2920億円から21兆2229億円に減少した。 3月期決算195社を対象とした四

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中期サイクル安値を迎えた。いったん急反発

  (2月14日配信) 中国懸念に欧州金融不安 リスクオフの売り殺到 2月12日までの動きは一方的なリスクオフ相場だった。皮肉にも、本来なら円安株高に作用するはずだった1月末の日銀のマイナス金利導入策は、売り方には絶好の戻り売り場面を作った格好となり、その後の下げが大幅となったことで、金融派生商品の買い方の強制的処分売りを誘発し、記録的な急落の引き金となった。 日経225

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