「 木村喜由 」 一覧

2016年はリスク削減より利益確定が重要

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 Vol1360(2015年12月25日) 2016年の景気はメディアが報じているより悪くなりそうである。米国のデータを見ていると景気は悪くないように思えるが、モーメンタムは急速に失われつつある。日本も含め、世界の製造業、特に資本財(何か儲かりそうな財物を生み出すのに使われるもの、消費財の対語)の需要は急速に伸び悩んでいる。 設備投資は減少局面 景気サイ

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「消費増税先送りでダブル選挙」の公算強まる

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 Vol1359(2015年12月19日) 書いた途端、いきなり怖い鬼が出てしまった 前回、怖い鬼が出るのはこれからと書いたが、18日金曜の日銀決定会合発表後の大波乱は物凄かった。225先物は朝方安値1万9175円まであったが、決定内容に変更がない場合12時前後に発表があるものが、12時50分までから長引いたことから、何らかの追加緩和策が含まれていると

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米利上げ後はドル強気筋の利食いで円高も

  前回号発行時は日経225が2万円手前だったが、資源価格安により途上国景況感悪化、デフォルト懸念が強まっているため、今後は反動安に警戒、割安感の強い銘柄以外ポジションを落としたいと書いた。その後、一時2万円に乗せる場面もあったが、本日(11日)のメジャーSQでは19000円割れとなった。 米利上げはゆっくりと、円高株安に要警戒 今後の焦点は来週の米国FOMCでの利上げだが、実

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ユニクロの株主構成に見る日経225の極端な歪み

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 Vol1354(2015年12月2日) 裁定残の急増に警戒感を持つ投資家が増えてきたことは、健全なことだ。経験則に従えば、大底からの立ち直り局面を通過して、高値圏に入り戻り売りが増えてきたところで裁定残が増えた場合、高値圏で1か月程度突っ張り続けることはたまにあるが、ほとんどの場合、短期急落のパターンで10%以上の下落を見ているからだ。 痛い目に遭い

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鉄鉱石の安値更新が暗示する中国の不況

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 Vol1352(2015年11月26日)   最近、テレビに登場する株式ストラテジストが毎日のように繰り返している言葉は、米国株式のジンクスでは感謝祭(11月第4木曜)前から翌年1月3日までの騰落がマイナスになることはほとんどなく、鉄板のように堅い強気のタイミングなのだということ。 事実としてそれは正しいが、その最大の理由は感謝祭まで

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日経平均2万円目前も、買いの理由と中身がよくない

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 Vol1350(2015年11月19日) ファンダメンタルズに支援材料が出ない中で、フランスの同時多発テロがあったのに拘わらず世界の株式市場は驚くべき堅調さを維持している。11月19日午前4時には米FOMC議事録が公表されたが、多くの理事が12月利上げの方向性を示唆、これまでなら利上げ接近、ドルは一段高ということで、嫌気売りが出て当然のところ、今回は逆に1

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米国利上げ接近、資源国途上国のデフォルト警戒

ドルが有料化[/caption]   10月の米国雇用統計が非常に強い内容だった上に懸念された中国不安が後退したこと、さらに世界的に株価が堅調だったことから、米FRBは12月16日のFOMCでFFレート誘導水準を0.25%引き上げる公算が非常に強くなった。本来なら1年ほど前に利上げしてもおかしくない情勢だったが、議長交代やギリシャ、ウクライナ、中国と微妙な要因が相次いだため

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