「 木村喜由 」 一覧

過剰投機で浮動株が少なくなった日経225
裁定取引で品薄化

前の勤務先が裁定取引の大手業者だったこともあり、先物インデックス関連の売買は1989年以来綿密にフォローし続けている。裁定残高の増減により株価指数が上下に過大に振れ、その反動も激しいことから、裁定取引の動きを追えばある程度予測にも役立つだろうと考えた。 その後、あまりに品薄銘柄による歪みがひどくなったのでこれを批判するレポートを書き始めてから、もう4半世紀が過ぎてしまった。 歪みを是正する

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急落時には安値を拾う
ギリシャは影響少だが中国の大幅減速は世界景気に波及
木村喜由のマーケットインサイト

市場には不思議と波乱になったり、最安値、最高値を付けに行くような極端な値動きをしやすい時間帯がある。その筆頭は8年間に5回、19か月おきに6週間ほど起きる金星逆行(天球の黄道上で見かけだけ東に動く)の時期である。今年は獅子座で7月25日から9月9日まで逆行する。 写真提供 NASA[/caption] 金星逆行の時の相場にはおおまかに3通りのパターンがある。 逆行開始日に向け

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消えた裁定買い残の謎
下値リスク減と捉えるのは早計

 日本個人投資家協会 理事 木村 喜由  年内利上げ開始の方向もペースは遅い 注目された17日の米国FOMCだったが、当面の金融政策に変更がないことは市場筋全員が予想した通り。本当に注目されたのはイエレン議長による会合後の記者会見で、次回の利上げの時期について何か示唆が与えられないかということであった。しかしこれも大方が予想した通り、向こう数か月のデータを見て判断するという言葉の繰り返しで

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木村喜由のマーケットインサイト
米国利上げ接近、波乱含みで軽めのポジション維持

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 <2015年6月号>   世界景気減速予想なのに債券利回りが上昇 5月12日以降のマーケットは、かなりトリッキーな動きとなった。5月末までは米国を中心に世界の経済成長率が減速しつつあることに反応し、リスクオフから米国に資金が戻ると見て、米国長期金利が低下、ドルは上昇した。一方、通貨下落を好感した日欧株価が上昇、特に日本株は6月1日にかけ歴

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木村喜由のマーケット通信
投機筋にとって日経225を300円動かすのは容易
週末SQは目が離せない

 日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 日経225の前日比変化率が1%未満を続けて20日になった(6月8日時点)。いつも書いているように日経225は値嵩株の比重が高いうえに意図的に操作する投機筋が手掛けているため、何か明確な材料があれば300円程度、何もなくても腕力で150円程度の変動はいつでも起こりうる。それが、欧米株の変調にも拘らず現在の水準を維持できていること自体は、喜んでいいとこ

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東証時価総額更新も個人投資家が売り越す理由
JPX400銘柄入れ替えの必勝作戦

 日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 時価総額更新は通過点 とにかく世界と歩調が合ってきた ついに東証株式時価総額は1989年末の水準を更新し、過去最高を記録した。まあ米国株がほんのちょっとずつ史上最高値を更新、欧州株がすっ飛んでいく中で、遅ればせながら日本も時価総額最高を更新したことは喜んでよい。ただし1990年以降の新規公開銘柄の寄与度が大きいことは意識すべきだ。ソフトバンクもドコモ

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木村喜由のマーケットインサイト
債券市場の変調、緩和マネーが逆流か
流行りの「低分散投資」の愚

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 <2015年5月号> 昨年12月以来のマーケットは、原油価格をはじめとする商品市況の下落と、ユーロの急落・欧州株式の急騰を基調として大きなうねりが生じていた。米国の利上げが徐々に接近するとはいえ、日欧の中央銀行によるハイペースの資金供給により、市場は緩和マネーがジャブジャブに溢れる状態となり、あまりの低金利に債券市場で再投資できなくなった資金が株式市場

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