「 木村喜由 」 一覧

米国は第二のCivil Warを迎える

いよいよ限界に近づいた中国経済、バブル崩壊迫る 当面の世界の景気と金融市場動向は、米中間の貿易交渉の行方に掛かっていると見る人が大多数と思われるが、筆者は少し違う。中国景気の失速がいよいよ深刻化の度合いを深めており、米国との交渉がどうなろうと来年の中国経済は大変厳しくなると確信している。その兆候は新規の社会融資(銀行貸出、証券発行など、金融機関以外のすべての存在による資金調達総額)調達額の急

続きを見る

愚図の投資家が大挙参入するまでは売り急ぐな

お金持ちが弱気なのは今に始まったことではない 景気の見通しがパッとしないのに米国株価が新高値を更新し続けているのは、それほど難しい理屈ではない。S&Pのホームページでは、SP500採用銘柄の決算データを集計・公表しており、誰でも無料で見ることができる。株式市場で語られるのは継続事業利益ベースの一株利益(EPS)やPERだが、真剣に投資を考えているプロは一過性損益(圧倒的に損の方が大きい)を含

続きを見る

ここから景気回復期待だって?気は確かか

本格的な悪化はむしろこれから、米中摩擦は些末な事柄 米中交渉が歩み寄りの方向で、米国が追加関税の一部を撤廃を検討という報道が流れたため、米主要株価指数が足並み揃えて最高値を更新、長期金利も上昇してドル高となり、日本株にとっては強い追い風が吹いた。しかし市場関係者から来年の景気回復を期待する声が多いことには閉口している。むしろこれから設備投資の本格調整と雇用調整が強まって、収益性の悪化と資産価

続きを見る

中間決算は半分終了、意外に健闘している企業収益

225銘柄の純利益は前年7-9月期に比べ5.6%増 本日までに225銘柄で四半期決算発表を終えたのは106社。時価総額は全体の49.4%。変動の激しい電機、機械セクターは8割方終わっており、5千億円前後の評価損が予想されるソフトバンクグループを除きほぼ大勢は決したと言ってよい。7-9月期の発表済み純利益は3兆2150億円、前年同期比5.58%増。ただし東電と野村で2千億円強の一時的利益が上乗

続きを見る

ドル円も平均株価もまだスパークしていない

無線通信G5化で最大の障害は人間である 今週は日米で中央銀行会議があり、日本では週末にかけ主力企業の決算発表がピークを迎える。SP500が過去最高値を更新するなど、株価は世界的に堅調に推移しているが、米国企業の決算はけして良好ではない。S&Pのホームページで確認できるSP500対象企業の四半期実績・予想はどちらも低下傾向。筆者は、対中関税の追加引き上げは延期されるとしても結局は引き上げられる

続きを見る

WEWORK Don’t WORK for ソフトバンク

形は悪いが売買代金、裁定売り残高、ドル円相場などまだ過熱にはほど遠い 騰落レシオ(25日)が過熱ゾーンとされる120%を超えたのは9月13日。そこから6週間経過したが、騰落レシオはずっと120%以上を維持している。ならば株式市場は過熱ゾーンにあるかと言われると、全くそうではない。経験的にはピークアウト前に売買代金が4-5兆円程度を数日連続で維持すべきところ、現状は2兆円を超えるのがやっとであ

続きを見る

バリュー株投資指標、低PBRが効かなくなったのはなぜ?

ボーっと上場している銘柄の集団になったから 先週の日経証券欄で、標記のトピックで記事が書かれていた。この件はクオンツ分析の初級クラスの話題だが、最近の株価変動に強く影響しているファクター(PER、PBR、配当利回り、企業規模、業種など)を調べたら、8月安値からの戻り場面において、ほとんど低PBRが優位性を示さなかったことを報じたものである。だが着眼点は悪くなかったが、記者もコメントした関係者

続きを見る

PAGE TOP ↑