「 木村喜由 」 一覧

【上級者向き】予想以上に深刻な外国人の日本株離れ

米国上場の日本株ETFの残高が減り続けている 年初から8月16日までの累計で外国人は現物先物合計で2兆9766億円売り越していた。これを一手に引き受けた形となっていたのが証券自己で、2兆6769億円の買い越し。外国人の売りは直近3週間で2兆2267億円に上り、最近の米国債券の急騰の裏側で、米国金利安=ドル安=日本株安という関係に着目した投機筋の売りが大量に入ったことを窺わせる。しかしこの3週間の

続きを見る

【上級者向き】大詰め迎える香港情勢、中国軍の投入あるか

中国が強硬手段に出れば金融パニックに火を点ける 香港情勢は予想した通り鎮静化の動きは見られず、週末も170万人がデモに参加したという。運動側の要望は逃亡犯条例撤回や完全普通選挙の実施など5件に集約されて、雑多な混乱から一気に整理された政治要求となってきた。一方中国共産党側は、14日頃まで北戴河(ほくたいが)会議と呼ばれる党首脳と主席経験者など長老による非公式会合で重要懸案について語り合った。会議

続きを見る

【上級者向き】株価の中期サイクルの再検討が必要に・その2

期間の長いサイクルの底が到来という可能性もある 筆者は経済や市況変動には、比較的明瞭で理由付けしやすい、長短さまざまなサイクルが存在し、それを的確に判別すれば大きな失敗なく経済運営や資産運用が出来るはずだと信 じてい る。 経済理論や倫理に反する状態はそう長く続かないと信じる。 その立場でいえば現在の債券利回りの低下は実体経済要因から生じ た ものではなく、巨大な規模に膨れ上がったグローバ

続きを見る

【上級者向き】株価の中期サイクルの再検討が必要に

6月安値を割り込んだためシナリオが混沌状態 6月3日がTOPIX中期サイクルの底だったという前提で相場展望をしていたが、最近の下げでそれを割り込んできたため、サイクル解釈の再検討が必要になっている。とりあえず以下の3つの結論がありうる。1.前のサイクルがまだ継続中で、現在底値形成中である。底値を付けた後は新サイクルの上昇局面になるため、ほぼ例外なく鋭角的な上昇相場がしばらく続く。2.すでに新サイ

続きを見る

【上級者向き】債券バブルはほぼ限界、日本株の下値余地乏しい

投機筋のリスクオフシナリオ継続、あおりを受けて円高・株安に 6月3日がTOPIX中期サイクルの底だったなら次の底は9月後半から11月に到来する可能性が高いはずだった。しかし8月6日までの急落でこの安値を下回ったためサイクル解釈の再検討が必要になっている。とりあえず3つの結論がありうる。 1.前のサイクルがまだ継続中で、現在底値形成中である。2.すでに新サイクルに入っているが非常に弱気で、1

続きを見る

【上級者向き】米国債券市場に底入れパターン出現、本物か?

意外に健闘している企業業績、通期では今期増益予想に 本日で225採用銘柄のうち209社、時価総額比で92.4%が発表を終えた。残るのは損保各社とブリヂストンくらいであり、通期見通しが大きく動く可能性はまずないので、本日の集計データで今年度の1Qの概算結果と判断して問題はない。今四半期の発表済み純利益は8.05兆円で前年比3.1%増。恐らく最終は8.6兆円台で、前年比2.5%前後の増益になるだろう

続きを見る

【上級者向き】トランプのカウンターパンチ

第4次対中関税引き上げは予想通りだがタイミングが絶妙にいやらしい 前回はパウエル議長のあかんべえというタイトルで書いたが、敵もさるものである。トランプ氏はすかさず中国からの輸入品のうち、まだ追加関税対象外だった3200億ドルについて10%の追加関税を9月1日から課すと公表した。これで米国経済にも悪影響が出るのは必至であるが、トランプ氏は自分が要望した0.5%利下げが実現しなかったことに腹を立てて

続きを見る

PAGE TOP ↑