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2019/08/05 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
第4次対中関税引き上げは予想通りだがタイミングが絶妙にいやらしい 前回はパウエル議長のあかんべえというタイトルで書いたが、敵もさるものである。トランプ氏はすかさず中国からの輸入品のうち、まだ追加関税対象外だった3200億ドルについて10%の追加関税を9月1日から課すと公表した。これで米国経済にも悪影響が出るのは必至であるが、トランプ氏は自分が要望した0.5%利下げが実現しなかったことに腹を立てて
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2019/08/01 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
市場の圧力に屈して利下げしたが、追加利下げは否定 昨晩の米FOMCでは大方の予想通り0.25%の利下げが決定された。これは10年半ぶりの歴史的な出来事であるし、第一弾に続いて連続的利下げとなったことも多かったため、いくら冷静な人々が「今回はあくまで予防的利下げ」と言って聞かせても欲に駆られた市場の期待は盛り上がる一方だった。 しかし発表後のパウエル議長の記者会見では、足元の経済状況は概ね良
2019/07/29 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
投機マネーが膨張して雑音が多過ぎ、耳をふさいでデータを見よ 一応、世間の常識として、市場で成立している価格は、株価でも為替でも債券でも商品でも、その時点における経済実勢を反映した、真正かつ神聖な評価であり、軽視したり無視するのはタブー(禁忌、やったらひどい目に遭うこと)とされている。相続税などの評価の際にも、被相続人(死んだ人)の死んだ日の株価で保有株の相続財産額が算定される。 しかし現実の市
2019/07/26 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
トランプ一派の相場誘導で市場の見方に沿うことを強制されたFRB 次回31日のFOMCでは0.25%の利下げが確実視されている。筆者も米中対立が本格的なものであり、中国景気の急落は時間の問題と考えているから、先行き米国で利下げの可能性があるとは思っているが、しかしこのタイミングで利下げするのはどうなんだ、という疑問を持つ。最後はリーマンショックの二の舞かという恐れも頭をよぎる。 パウエル議長
2019/07/22 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
投資家は増資による希薄化と過大なのれんの減損リスクに拒絶反応 京都アニメ放火事件はあまりに悪質かつ悲惨なものだが、故意と過失を合わせると火災による大量死はけして珍しいものではなく、閉鎖性の高い建築物の安全対策を一段と強化するしか手がないと思う。犯行前に悪意ある人物を探知し未然に防止するということは、理想ではあるが実現は無理だろう。新幹線乗車時や巨大ビルの入館時に身分証提示と持ち物検査をいちいち行
2019/07/18 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
原因掴めず。一過性の売りなら明日大きく戻すが、売りが続くと20500円も 米国株式は史上最高値を付けてから2日続落。企業業績が2四半期連続減益と冴えない中で、利下げ期待に依存した上げだっただけに、利益確定の売りが出るのは当然で、多少下げても不思議はないが、東京市場が2%以上の急落に見舞われたのは意外だ。 京都のアニメ会社で大規模なテロがあったが、犯行が報じられたのは後場になってからで下げの
2019/07/16 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
外国人の売りは止まった公算大、日銀・自社株買い・GPIFが押し上げる 決算シーズンの谷間は、割安銘柄の発掘と人気銘柄の財務的あら捜しに精を出しているが、今回ほど割安感を強く感じたことはなかったように思う。割安感といっても人により判断基準や重点の置き方が微妙に違うから、これはあくまでも個人的感想。 筆者の場合、基本的にはPERやPBRなど財務諸表をベースに判断するが、四季報、ホームページや有