「 マーケット通信 」 一覧

来年は春以降景気上向き・株価下向きとなる公算

中央銀行とマーケットの認識ギャップ拡大 今週は日米中央銀行の金融政策会合が重なった。筆者が強く感じたのは、FRBパウエル議長が足元の景気実勢を非常に弱く見ていることだ。一方、マーケットは極端に先行きの楽観が強まっている。時間が経過していくと、否応なしに両者のギャップは縮小することになる。マーケットはその過程を織り込むようにして動くのだが、強気相場の一巡後、投資家は、二段グリーン越

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孫正義氏、SBGの上場廃止に動く意向か

投資先の上場で多額の利益、段階的に自社株買いを進める公算強まる ここ2日SBG(9984)株の活況が目立っている。本日は6.8億ドル出資している料理宅配最大手ドアダッシュ(ウーバーイーツより大きい)がNASDAQに上場し、保有株の価値が119億ドルに膨らんだことが材料視された。税引後でも7千億円程度の純資産価値の増加になるから、流通株数が19億株なので400円程度の値上がりは当然

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大引けにかけ大量のTOPIX売り、誰が売ったか来週判る

月末はTOPIXリバランスの日、それでも売買高は異常に大きい 本日寄付きの高値まで日経225はちょうど1月で3900円、16.9%の急騰。うちユニクロの寄与分は465円。TOPIXは同期間に13.7%に留まっており、買い方の焦点が225先物であったのは明白。本日は104円割れとなる円高、米株先物安が重なったため、ある程度の下落は予想されたものの、大引けまでの15分の売買代金が2.

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支持率急落、説明下手な菅政権

菅首相は安倍家のポリバケツの蓋である 週末に共同通信が実施した電話調査では、菅政権の支持率が50.3%、1か月前より12.7%も急落した。新型コロナの感染者が急増しているのにGoToトラベル継続に前向きな姿勢を維持したことに反感を持つ人が多く、安倍政権当時の桜を見る会疑惑や吉川元農相の収賄露見で、後継者たる菅首相の姿勢にも疑問が強まったためだ。 菅義偉氏が総裁選

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半導体・ネット株高は海外勢のETF買いの公算大

米国の投資家は外国株で史上最高レベルの好成績 10月末を通過して以来、株式市場は月間として戦後でもトップクラスに入る急騰を演じてきたが、この間の指数別セクター別の物色動向には大きな差がある。一口に言ってしまうと225採用の値がさ株、日本電産や村田製作、SMCなど225非採用の値がさハイテク製造業、エムスリーやサイバーエージェントなど非物販系のネット関連株の上げ幅が大きく、最近5週

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米国の新型コロナ感染は間もなく峠を越し、春には激減する

ウイルス被爆者比率は50%前後、集団免疫率達成が近い 米国立アレルギー・感染症研究所所長アンソニー・ファウチ氏は間もなく80歳になるが、AIDSの発症メカニズムを解明し43歳にして現職となり、レーガン氏以来6人、やがて7人の政権に仕えるという、米国の医学界で絶大な実績と信頼を持つ人物である。現場指揮の重視される米国のリーダーとしては例外的な存在である。 そのファ

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来年の脅威は物価・金利の上昇と中国の債務危機に

アストラゼネカの新ワクチン、安価過ぎて株価が反落 日本が3連休の間に英国・北欧系名門企業の血を引くアストラゼネカが新型コロナワクチンのフェーズ3結果を公表、有効性では米系の2製品に見劣りするが、価格と量産性、運搬・保管の容易さで大きく勝るもので、一気にトップに躍り出たと見ている。1本4ドル、年産30億本体制は圧倒的であり、途上国も含め全世界の希望者に行き渡る。報じられた70%以上

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