「予測精度1位」はBNPパリバ河野氏
2014年株価予想・的中度ランキング
ストラテジストら64人分を一挙公開!
ジャイコミ編集部
2015年版はコチラ→「2015年株価予想・的中度ランキング 「当てた」市場専門家は誰でしょう?」
2014年の株式相場が幕を閉じた。年末年始にかけて、経済誌やマネー誌には市場関係者による株価予測が並ぶ。
ただ、その予想が実際に「当たったのか」は、事後検証されない。そこで、ジャイコミが余計なおせっかいながら採点をしてみた。
検証に用いるのは『日経ヴェリタス』の2014年1月5日号に掲載された「相場アンケート 展望2014」。同紙では毎年、このアンケートを掲載しており、14年版は13年11月末から同年12月25日前後にかけて調査された。株式や為替のストラテジスト、エコノミストなど69人が回答している。
NYダウやドル・円相場の予測もしているが、ここでは日経平均株価の予測だけをみよう。回答した69人のうち、日経平均の予測数字を出した64人について、実際の株価との差額でランキングを作成した。
栄えある1位はBNPパリバ河野氏 超緩和に警鐘鳴らす論客エコノミスト
14年の日経平均株価は、高値が12月の1万8030円、安値が4月につけた1万3885円となった。株価水準、時期ともに一番予測が近かったのは、BNPパリバ証券チーフエコノミストの河野龍太郎氏。その予想は安値が5月・1万4000円、高値が12月・1万8000円というものだった。
河野氏は日銀の異次元緩和に警鐘を鳴らすなど論客として知られる。運用担当者や株式ストラテジストなど「株式のプロ」である人たちが、マクロ経済を主に分析するエコノミストに敗れた格好だ。ただ、河野氏の予測数字はBNPパリバ証券の会社としての見解(いわゆる「ハウスビュー」)だった可能性はある。
2位はFXプライムbyGMO柳澤氏 為替ストラテジスト
河野氏に次いで予測の精度が高かったのは、FXプライムbyGMOチーフ・アナリストの柳澤浩氏。予想は安値が6月・1万4000円、高値が12月・1万8000円だった。柳澤氏は金利面からアプローチし為替相場を分析する為替ストラテジスト。「株式のプロ」ではない。
3位は三井住友の宇野氏 これまた為替のプロ
3番目に予想が当たったのは三井住友銀行チーフストラテジストの宇野大介氏。予想は安値が5月・1万4000円、高値が10月・1万8000円だった。
宇野氏といえば『1ドル50円で日本経済が変わる!』という著書を通じて超円高論者(ドル安論者)とのイメージが強い。だが、円安局面に転じたここ1、2年は新聞などでのコメントをみると、その論調は普通になった感がある。いずれにしても、宇野氏も「株式のプロ」というより、「為替の人」ではないだろうか。
4位でようやく「株式のプロ」 三菱UFJ藤戸氏、りそな黒瀬氏
三菱UFJモルガン・スタンレー証券投資情報部長の藤戸則弘氏(安値=5月・1万3500円、高値=12月・1万8000円)と、りそな銀行チーフ・マーケット・ストラテジストの黒瀬浩一氏(安値=6月・1万3500円、高値=12月・1万8000円)だ。
株式の市場関係者はどうしても相場に強気となる傾向が強いが、冷静な分析眼を備えているのが両氏だ。
今年は外れた超強気派 嶌峰氏、武者氏、澤上氏
一方、予測が不発に終わった人々もいる。超強気派でいうと、第一生命経済研究所首席エコノミストの嶌峰義清氏(高値予想2万2000円)、武者リサーチ代表の武者陵司氏(2万2000円)、さわかみ投信取締役会長の澤上篤人氏(2万1000円)の3氏だ。この3氏はアベノミクスの風が吹いた13年相場展開を当てたが、2年連続で当てるまでには至らなかった。
また、『円安恐慌』の著書で知られるミョウジョウ・アセット・マネジメントの菊池真氏の安値9000円は実現せずに済んで良かったというところだろう。
予測全般を見渡すと、14年は10月末の日銀追加緩和を機に年末高値となったことで、もともと年末高値を予想しやすい市場関係者の見通しにそった相場展開となったといえる。1万8000円という高値水準も予測全体のコンセンサスに近い。
SBI証券が個人投資家6173人に対して行ったアンケートによると、2015年の日経平均について、個人投資家は高値1万9928円、安値1万5432円と予想しているという。来年の『日経ヴェリタス』の相場アンケートで、プロの市場関係者たちはどのような予測を見せてくれるのか。楽しみに待とう。
2014年株価予想・的中度ランキング

(注)所属、役職はアンケート回答当時。株価の差額と時期の差がともに同じ場合、五十音順。
(出所)日経ヴェリタス2014年1月5日号
2015年版の途中経過はコチラ→「2015年株価予想・的中度ランキング 2万円超えで4割近くが早くも脱落!」
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