「 木村喜由 」 一覧

現代の宗教戦争、舞台はアメリカとウクライナ

米国の分断化もウクライナ侵攻も宗教的要因が大きい   こんなテーマで書こうと思ったのは、バイデン政権は中間選挙での敗北と年齢面から、4年で終わると確信したからだ。今回のコロナ感染もその思いを強くさせる。中国・ロシアとの対立、国内の分断化などの難問を、80過ぎの老人に任せようとは考えないだろう。24年11月の大統領選挙では、誰が大統領になるか全く見当がつかなくなり、予備選挙に向

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物価と景気を支配する東日本の原発再稼働

年末に向け消費主導の景気拡大を予想、ウクライナ問題でも進展を見込む   参議院選挙が終われば、岸田政権はいろいろな足枷を外されることになり、塩野義の経口コロナ治療薬の認可によって行動制限もほぼ解除されてインバウンド需要が激増し、久しぶりの消費主導の景気拡大が訪れる、というのが筆者が選挙前に描いていた基本イメージ。円安によるコスト圧力が玉突き的に深刻化し、人手不足も一段と強まっ

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急転直下の動きに注意、米株の戻りはフェイク

米国市場の動きはヘッジファンドの策動の公算大   27日のFOMCでは0.75%利上げでほぼ固まったと見られる。だが米国市場では債券利回りが一時大きく低下、4-6月決算も冴えないものが多いのに、株価は大きく上昇した。金利上昇、それから遅れてやって来る景気後退が本格化するのはまだずっと先のこと。足元の動きは、こうした長期見通しとは全く関係がなく、15日の米国オプションSQ(原資

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米国株続落見込むが、日本株には下値拾い推奨

まだ先は長い米国引き締めの道筋   米国は2四半期連続マイナス成長という定義に従うとリセッションに入った模様だ。ただし、それ以前が財政によるコロナ関連支出と復活需要でかさ上げされていた反動であり、足元の雇用や賃金はまだ上向き、しかもFRBが金融引き締めに転じたとはいえ、金利水準はインフレ率を大きく下回っていてなお景気刺激的なので、マイナス成長が続くとは見ていない。しかし来年以

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米国株は7月末にかけ安値更新するイメージ

運命的な偶然というものがある。あまり深く考えない方がいい   安倍晋三元首相が死んだ。歴代総理で最長の在任期間でもあり、追悼的に生前の貢献を持ち上げる発言や報道が多いが、筆者自身は、模範となるべき地位にありながらひたすらに仲間優先、我田引水的な行動を行い、日本に必要な改革を遅らせた人物である。ご冥福を祈るが、厳しい評価を変えるつもりはない。この点では小泉純一郎氏も同罪だと思っ

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原油が急落、バイデン氏が本気ならさらに下げ余地

真剣にロシアを追い詰めるならイランに頭を下げればよい   昨日のNY市場では突然原油価格が急落した。WTIは110ドル台で推移していたが、一時98ドル割れまで下げ、現在100ドルに戻している。きっかけはOPECのバーキンド事務局長(ナイジェリア)の発言。「地球温暖化を抑制するために、石油・ガス産業は長年にわたって投資不足の状況が続いている。そこにコロナのパンデミック、ロシアの

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ハワイのトイレットペーパー価格2800円

日本の低賃金、無理やり低価格維持が問題   日本の物価と低賃金の問題が議論の的になっている。日本は労働生産性が低いから賃金が上がらない、それらが低いのは中小企業だから、整理統合し生産性を上げろ、などと高飛車に構えた議論が横行している。だが、労働生産性って何だろう。   簡単に言えば、ある事業体における、付加価値の総額を労働投入量で割ったものだ。付加価値は

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