「 マーケット通信 」 一覧

今起きている金融不安はSNS時代の産物

中央銀行の監督対象外のところで突然取り付け騒ぎが発生 SVB破綻から急拡大した金融(正確には銀行)不安は、米国の中小銀行や欧州に飛び火して、大幅赤字が続いているクレディスイスの株価が急落、業務にあまり関係がないはずの日本の銀行や社名にバンクと付いたソフトバンクグループまでが急落する羽目になった。 相場の経験則として銀行株が急落する場合は、何か銀行貸し出しに悪影響がある事件が起きているの

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3月9日はやっぱり変化日だったか

リーマンショック後安値、コロナショックでの債券最高値のアニバーサリー コロナ禍が始まって以来、TOPIXはほぼ3か月毎に安値を付けるパターンが続いている。昨年3月9日、6月20日、10月4日、今年1月4日と来ているから次の安値は4月上旬が要注意となる。一方で、3月9日はアニバーサリー(記念日)と呼ばれる変化日であった。過去に歴史に残るような重要な安値・高値または大きな値幅を付けた場合、後に同

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やったぜTOPIX、戻り高値更新

長期サイクルの上昇余地を示唆、ただし米国が足を引っ張りそう   日本株の売買の8割近くが外国人、その8割はヘッジファンド系の短期売買であり、彼らの売り越し買い越し、銘柄選択がトレンドを作っているので、このレポートもその動向に注目している。日米中央銀行の動向に非常に強い関心がもたれている中での日本株の急騰の背後に、10日のメジャーSQに焦点を当てた動きがあることは容易に想像がつく。

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225銘柄入れ替えと植田日銀に思うこと

先物インデックスに採用すべきでなかった日経225 筆者は89年以来、日経225という株価指数の、代表的指標としての不適格性と、特定の投資家層による株価操作のやりやすさ、その結果として一般人をミスリードする危険性を訴え続けてきた。戦後の東証再開の少し後から連続性を持つ、単純平均指数であること自体には大きな問題はない。しかし松竹、松坂屋、志村化工などの発行株数の少ない銘柄を多く含む指数を、ことも

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プーチンをプッツンさせないことが一番大事

ロシア滅亡の不安を感じさせない程度にウクライナを応援するのが西側の戦略 日経ビジネス2月27日号に防衛研究所戦史研究センター長の石津朋之氏が登場、戦史・戦略マニアが高じて英国に留学、31歳で同所に入った変わり種。ウクライナ問題の展望を語っていた。縁があってコロナ前に職場にお邪魔して会談したことがある。 筆者の理解では、「ロシア側もウクライナ・同応援団も後に引けない状態であり、戦争の長期

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やっぱり円安ではないか

植田新総裁、物価の見方が間違っているぞ 昨日の日銀総裁候補者の所信聴取・質疑は2時間半に及ぶ長大なもので、質問者も各党それなりに金融問題に詳しい人物を選りすぐった模様で、見応えがあった。感心したのは植田和男氏の答弁能力で、50歳前後で7年間の審議委員実績に加えその後も日銀に近い立場で金融政策を見てきただけに、日銀内の意思決定の仕組みを熟知したうえで、市場が関心を持つ論点を、過剰反応させぬよう

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今年の金星逆行は7月23日からの6週間

急落になるか転換点になるか重大局面となりやすい このレポートの読者にはおなじみだろうが、金星逆行の時期は資産運用に関わる全ての人が十分神経をとがらせて注目する必要のある、重要な時間帯だ。金星逆行は19.2か月周期で訪れ6週間続く。8年周期でほぼ同じ位置で起こり、1周期で後ろに1日ずれる。 ほぼ8割の確率で1-2年単位の天井や底値、または一時的急落が起こり、歴史的転換点に合致することも多

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