【初・中級者向き】映画「ドント・ブリーズ」と新年のテン・サプライズ

 

2017・1・1

「ドント・ブリーズ」は世評通り2016年公開洋画のベストスリーに入る傑作だ。ホラーでありサスペンスであり、ともかく練りに練ったシナリオで息もつかせない展開。映画館中がシーンと静まり返って手に汗握って画面に見入る。もちろん、ヒソヒソ話もポップコーンをつまむ音もない。まあコワーい話がお好きな方は必見。

 

舞台はデトロイト。大酒のみの母親に愛想を尽かし、幼い妹と逃げ出しカリフォルニアに行きたい若い娘がボーイフレンドとその悪友と三人で強盗をたくらむ。ターゲットは盲目の老人。娘を交通事故で失い、事故を起こした女性から多額の賠償金をもらい家に隠している。周囲は自動車不況で空き家、警察も巡回しない。まず楽勝、と考え三人は乗り込む。猛犬は睡眠薬入りの肉を食べさせておとなしくさせ、一人が父の勤めるガードマン会社から預かっているドアのかぎを使って開けた。

 

ところが簡単だったのはここまで。盲目で60代の男はマッチョで、一人が持ち込んだ拳銃は簡単に奪われ、殺される。

 

そこから先はー。意外や意外、まったく意外の展開でコワくて書けない。血なまぐさくないし残酷シーンも目をそむけるほどではないが、ともかく怖い。しかも映画のオチもハッピーで、これまた結構。もういっぺん見たくなった。

 

例年年初に「テン・サプライズ」つまり「とんでも予想」が流行る。可能性は低いものの万一、このリスクが生じた場合の影響が大きく、重要度が高い。今井版を今回はどうぞ。怖いって?まあご覧ください。

 

  • 韓国で朴大統領が退任し、北朝鮮から送り込まれた工作員が主権を握り、韓国という国家は「北」に吸収されて消滅。朝鮮半島からの難民。いま欧州で起きている問題が日本で発生する。(後世キムチ・ショックと呼ばれる)
  • 中国習近平主席が米国トランプ大統領の中国いじめに猛反発。軍事的小ぜり合いがつづき、中国人民軍の空母が撃沈される。幸い全面戦争には至らないが、かつてのキューバ危機が連想され、世界的に株価急落、金価格暴騰が発生する。
  • (これはみんなが言ってますが)欧州の反EU気運が拡大しメルケル首相退陣。ユーロ崩壊始まる。
  • トランプノミクスは成功。グレート・ローテーションが起こり世界的な株高。資源高が中国のハードランディング回避から発生。NYダウ、日経平均ともに上伸。つれて好景気。弱気のエコノミストがノイローゼになり、アホノミクスと悪口を言っていた某女性教授は髪の色を黒に変える。
  • トランプ大統領が円安をツィッターで批判。日銀は物価目標を2%から1%に引き下げて「いよいよ出口戦略開始」という思惑で長期金利急上昇。ただ米、欧の金利上昇で円高は起きない。
  • 401K年金 NISAなど個人投資家への投資誘導政策が大成功。80年代と同じ投資ブームの再現。井戸端会議で株のわからない主婦が疎外されるという現場が起きる。
  • (バカみたいな強気ばかりじゃありません)世界の保護貿易が拡大し、日本の景気は好転せず、安倍首相は①消費税引き上げ再延期②永久債発行を決意。格付け会社は日本国債をトリプルBに格下げする。
  • 米国をはじめとした金利高は1987年のブラック・マンデーの再来を呼ぶ。2017年後半のトランプ政権への過度の期待への反動、それに10年に一度の「七」のジンクスも手伝ってNYダウは短期だが大幅に急落する。ブラック・マンデー2とよばれる。
  • 習近平の暗殺もしくは失脚。中国は大混乱し、人民元はとめどのない大暴落する。
  • 日本ではシェアリング・エコノミーの発達とインバウンドの急拡大。それにオリンピックへの投資も重なってホテル不足で民泊ブーム。タクシーはシェア乗車の拡大で初乗り410円が常識化する。
  • 世界的にAI革命が進展し、自動運転、ロボット、それにフィンテックが急進展し、事務を中心としたサラリーマンの半分は失職する。最大市場が自動運転。勝利者はOSではグーグル、自動車はトヨタ自動車で市場を分け合うことになる。2017年には第5世代移動体通信システム(5G)実用化と合わせて、関連株の長期ブームが始まる。

まあ希望とオドカシとごっちゃですが、私のファンの方々には、またか、という方も多いでしょうなあ。

いつもなら、映画のセリフから、でシメるのだが今回はありません。悲鳴ばかりでセリフらしいセリフはなかったです。ホント。

映画「ドント・ブリーズ」と新年のテン・サプライズ(第839回)

今井澂(いまいきよし)公式ウェブサイト まだまだ続くお愉しみ

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