【初・中級者向き】ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」とトランプゲートと森友
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マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
2017・4・2
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」は私の大好きなピアノ曲。ロシア独特の憂鬱でしかも美しいメロディ。とくに第2楽章の神秘的でロマンティックな曲想が私は好きだ。
映画によく使われる。デビット・リーン監督の「逢引き」。夫ある女と妻ある男が知り合い、週一で会うがやがて別れるまでの物語。この映画は二人が別れるシーンから始まるが、たまたま彼女の友人のおしゃべりが闖入してきたためで、惨めな気持ちで夫のいる家に帰る。夫はクロスワードパズルをやっている。彼女はそこでラフマニノフの二番のレコードをかける。大人の純愛のムードを実にうまく現していた。映画では全楽章のサワリが使われていた。
もう一つ有名なのは「7年目の浮気」で、名匠ビリイ・ワイルダー監督。NYで妻子は避暑に出かけ一人で家にいる中年男と、上の階に留守番をしている美人の娘が知り合う。これがマリリン・モンローでまことにセクシーで無邪気。中年男は浮気心が出て、自分の部屋に娘を誘い、そこにラフマニノフの二番のレコードをかける。中年男はこの曲を聴くと女性は性的に興奮すると信じている。現実には娘は音楽なんて興味ゼロだったのだが。

ちなみに。中年男は娘を映画に誘う。その帰り道で地下鉄の吹き上げる風でマリリンのスカートが上までまくり上げられ美脚丸出し。誰でも知っている有名なシーンだ。
同じ曲でも、かたや大人の純愛のムードづくり。もうひとつは浮気男の妄想をたくましくする小道具に。フィギュアスケートでも村主章枝や浅田真央、高橋大輔が使っている。これは演技の盛り立て役だろう。
トランプ相場の終わり
いま、米国ではトランプ政権の成立以降続いていた上げ相場が、上昇途中の止まり場なのか、それとも終わりか。日本では森友学園問題が一部外国メディアの言うように政変につながるか、これまた見通しが立ちにくい状況にある。同じ名曲でも解釈が違うようなものだ。今回はトランプラリーと森友政変について私の見方を簡単に述べたい。
NYダウは3月1日に2万1169ドルの歴史的高値を付けた。安値は昨年11月4日の1万7883ドルだから、トランプ当選後3286ドル 18・4%上昇したことになる。
この上昇相場が止まったのは3月21日の237ドルの大幅安である。20日にFRB長官の証言があった。トランプ陣営の幹部たちがロシアと頻繁に接触したか、選挙にも影響を与えたかどうかについて捜査を続けており、重大は結果が出るだろうと述べた。その翌日に大幅下落が発生したのは「トランプゲート」を懸念したものと推察される。長期上げ相場はもう8年を超えており。警戒すべき時期に入っていることは間違いない。私の予想する最大の下げの背景は長期金利の3%台央到達で、これによって発生する「ブラックマンデー2」。
森友問題は幕引き、日本株は高騰
一方、森友学園問題である。2月の国会で安倍首相が「わたくしと妻がこの問題にかかわっていたら、議員バッジを外す」と言ってしまっているから、綸言汗のごとしで具合が悪い。先週述べたように「高転びにころぶ」可能性はゼロではない。
しかし内閣支持率をみて安心した。アンチ安倍の朝日でも49%、産経57%読売が56%、共同通信55・7%。一方民進党は4%のままだ。これなら都議選と同日総選挙でも負けない。あの怪しげな理事長逮捕で幕引きではないか。
結局、NYの新値更新は当分ダメ。日本は4月から高騰期待。
北朝鮮を信託統治
それよりも北朝鮮。4月30日に米韓合同訓練が終了するが、この日に金正恩の息の根を止め、米中露の三国の信託統治にするという情報が入ってきた。日本は北に援助を1、2兆ぐらいするのだろうが、軍事費増より安く済む。対潜ミサイル防衛だけで3兆かかるのだから。
映画のセリフから。
「逢引き」の女主人公のナレーション。「こんな惨めな気持ちがいつまでも続くはずがない。人生さえ長くは続かないのだから」
北の狂気で怖い思いするのもそう続かないだろう。
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」とトランプゲートと森友(第852回)
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