「平家物語」と10月22日の米国の「対コロナ戦争」勝利宣言と大統領選の行方  2020・9・20 (第1030回)

「平家物語」を4歳の時から読まされた、というと驚かれるだろうが、ホントの話である。

 私の父方の祖父は茨城出身で今の江東区深川常盤町で書塾をしていた。夫婦養子で弟子から選んだので、当然父母も書家。ただ父は当時の食糧関係の公団に勤めていた。私はひとり男だったので今井家の三代目。そこで祖父は書道の稽古を弟子たちにしながら私をヒザの上に乗せ、相手がいないと祖父は「平家」。それから九九を教えた。

 ついでに「十八史略」も教えられたので,私は幼稚園に行かず、途方もない(部分的だが)英才教育をされた。

 胸が悪かった祖父は、小学校1年になっても私を手放さず、浦和市(当時の)隠居所に連れて行った。そんな具合だから「誰行無常」なんて言葉は5歳ごろには普通に使っていた。

 父母と私以外の三人の姉妹は深川に残り、あの3月10日の大空襲の時には清澄庭園の池に飛び込んで助かったのだが、それは後の話。

 もちろん幼かった私は、仏教の深遠な哲理なんて分からなかった。しかし地下人と呼ばれ、公家たちのはるか下の清盛が、太政大臣になり栄華を極め、最後は壇の浦で平家一門が死んでしまう。そのストーリーだけは理解した。昔は漢字にふり仮名がついていたので、祖父は周りに人がいないときには声を上げて読ませた。はじめは泣き叫んでいやがったそうだが、その点は記憶にない。

 さて、そろそろ本題に入ろう。

 菅内閣の発足にあたってのマスコミの反応を見たが、大臣がどの派閥から、というのに止まっている。

 私は、菅さんが政治家としてやってきたことと、これからやろうとしていることをまとめて考えるのが妥当と考える。(双日総研吉崎達彦さんによる)

実績の方。①ふるさと納税制度の導入②インバウンドの拡大③農協改革と農産物の輸出拡大④IR法案の成立⑤外国人労働者の受け入れ拡大

今後。①「デジタル庁」設置②携帯料金の値下げ③地銀の再編④消費税の増税?(ただし向こう10年は必要なし)⑤不妊治療への保険適用⑥厚生労働省の改革。

やはりスガノミクスはアベノミクスと同様に親ビジネス。しかし経団連ベースではなく、地方支部の声をもとに反対側に意見もよく聞いて出した政策らしい。

これなら慌てて選挙運動して、期間中にコロナ騒ぎが再発した場合に責任をとるリスクがなくなる。

現在の世界的なコロナ肺炎の拡大状況から見て、おそらく来年にオリンピック開催は無理。来月にIOCが結論を出すので、来年の任期満了選挙でいいではないか、そう私は考える。

では外交の方はどうか。

私は以前からバイデンではなくトランプだと主張し続けてきたが、援軍があらわれた。

9月16日、私は三菱UFGモルガンスタンレー証券景気循環研究所のセミナーでシニアエコノミスト福田圭亮さんのお話を伺った。そこで注目すべき点を三つ。

まず第一。世論ベースでの米国大統領選の選挙人は、リアルクリアポリテイクスによるとバイデン352人、トランプ186人でバイデン勝利。(敬称略、以下同じ)

しかし、福田さんが9月15日現在、2016年の投票実績と現実の投票率の差で修正すると―

トランプ274人、バイデン264人でトランプの勝ち。

私は従前から、公表されている支持率だけで判断するのは危険。理由は携帯を使う米国民が70%いる現実に調査手法がついてゆかず、いろいろな理由で5%、民主党支持率が多く見える。くわえて10%といわれる「隠れトランプ」もいるから、トランプは言われているよりずっと勝つ確率は高い、と述べてきた。力強い応援を得たのは嬉しい。

第二.州別のマスク着用義務が当初の民主党知事から共和党知事の州に広まった人もあり、感染者拡大に歯止めがかかり、ピークアウト。これを軸に米国景気はⅤ字型の回復が予想される。

第三はこの情勢を背景として、FDA(米国食品医薬局)が10月22日にコロナワクチンの有効性を審議する委員会を開催する。この委員会はTVとWEBで公開される。わざわざTV,WEBで公開するのだから、ダメでした、なんて言わないに決まっている。

ヘッジファンドの運用担当者たちの言っているウワサでは「トランプ大統領が、対コロナ戦争の終結(恐らく勝利)宣言を10月末までにやる」とのこと。この委員会のストーリーと合わせれば、選挙戦に最高の切り札となる。トランプ勝利は確実になる。

この私の予想が外れるとすれば、「郵便投票」だろう。

ある調査によると、郵便投票のシェアは47.3%で、投票所の45.5%より上回る。2016年当時、郵便投票は20・9%だから、この倍以上。恐らく選挙後ゴタゴタするのだろうがー。

 改めて「諸行無常」の言葉の意味と考えたい。諸行つまり何らかの作用で形成されたものは、常に変化しつつけ、止まることはない。

それでも予想の正確な人の挑戦を続けてきているエコノミストやアナリストは、予想が的中して褒められることが少なく、外れればボロクソ。一方、外れ続けてもCMを出してくれる大企業所属の自称プロはTVに出続ける。ブランド・ドウ・チェックをもう少しマスコミは重視すべきだと思う。以上。改めて。

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