「レ・ミゼラブル」と私が今週を投資の大チャンスと見ている理由(第1069回)
この素晴らしい傑作をまだ見ていない方へは、ともかく一回観て
感動を共にしなさいと助言します。
私はロンドンで三回、NY二回、東京で四回観た。「民衆の歌」
には何回聴いてもゾクゾクさせられたし、「宿屋の主人」の歌で
では必ず笑ってしまう。幼いコゼットの歌には涙する。
一切れのパンを盗もうとして捕まり、何と19年も牢獄に閉じ
込められ、釈放後も差別され迫害される。ところが司教が泊めて
くれる。
心が曲がっているジャン・バルジャンは銀製の食器を盗んで街
に出るがすぐ捕まる。ところが司教は「お忘れですよ」と銀の燭
台を与える。
司教の心に打たれて改心したジャン・バルジャンは成功してマドレー
ヌ市長と工場主になる。
ここから先は、込み入っているので省略するが、ジャベールとい
う警視が常に主人公を疑い、捕まえようとする。これが影の主役だ。
何でイマイさん、ビクトル・ユーゴーの傑作を今回のブログに取り上
げたの?
実は大変僭越ながら、菅首相が、ジャン・バルジャンの境遇に似て
いると私は観ているのです。勿論、犯罪とは関係ない。
しかし、一部の大新聞やTVのように、菅さんが何をしても否定的
にとらえる行動が、私にはジャベールのように見える。
たまたまワクチン注射のペースが英米に比較して遅い。東京・オリ
・パラに対しての世論が盛り上がらないのも、内閣に対しての人気が
高まらないのも表裏一体の関係にある。
こうした閉塞感のある時期と、株安はよくダブるものだ。
しかし、そろそろこの株安というか弱保持ち合いの時期は
終わり、ダメ押しの後に大上昇相場への転機は近い、と私は
確信している。
材料は次の通り。
- ワクチン注射の普及率上昇で、前途に対する不安感が消え去る。
- 9月または、10月の解散、総選挙の公算が高まった。現在の野党の
状況から見て、菅政権の勝利は確実。株式市場が好感しないはずが
ない。
- 東京オリ・パラの成功。案外これは株高につながる。たとえば池江
さんが入賞したら感動してムードは盛り上がる。
- 自社株買い
材料とは別に、私の信頼するアナリスト二人の強気の見とうしも力
を与えてくれた。
まずマネースクエアの宮田直彦さん。
最近のレポ-トで「オリンピック期間中に日経平均の年初来高値を
更新」とした。ちなみに高値は3月の三万714円、東京五輪の開催
期間は7月22日から8月8日までである。
もう一人。フィナンシャルテクノロジー&リサーチ代表の箱田啓一さん。
ここ2ヵ月ほど「6月25日に買い場が来る」と主張し続けている。
その前に一押しあると予想しているが、全体としては強気だ。
もうひとつ、台湾への中国による攻撃が、一部の軍事専門家の予想と
異なり、来年以降と予測されること。北京五輪が成功裏に終ることが
習近平には必要だ、プーチンのクリミア侵攻もソチ五輪の後だった。
悪材料がなくなることも上値を抑えていた重荷がなくなることで、いい
材料だ。
FRBパウエル議長の発言も、機関投資家の間ではすでに織り込み済み。
パルナッソスインベストメントの宮島秀直代表は多数の機関投資家に
取材して、予想インフレ率は年初来最低を更新した、としている。
結論。相場は曇りのち晴れ、私は依然として強気だ。
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