映画「杉原千畝 スギハラチウネ」と割安な日本株の上昇。銘柄選択
映画「杉原千畝 スギハラチウネ」と割安な日本株の上昇。銘柄選択
2023・9・3(第1188回)
唐沢寿明と小雪の主演で2015年に上映された。第二次大戦時、リトアニアの首都カウナスの領事として、6000人のユダヤ人に対日渡航ビザを支給し、「日本のシンドラー」とたたえられた。
出所:ウィキペディアより
私が1968年渡米して、シカゴに行ったとき、現地の財界人の大物がユダヤ人で私に「チウネだかセンボという日本人を知っているか」と聞かれた。私が「まだ存命しているが外交官ではなく、どこか中小の商社の社員だと思う」と述べた。すぐにその大物(名前は失念した。88才になると、すぐ忘れる)の部下にコンタクトをとるように命じた。
私はそのシカゴゆき前にトレーニーだった米国の有力証券会社の幹部がユダヤ人で、ミスター・スギハラの話をしてくれていたので、恥をかかずにすんだ。
2002年にロサンゼルスに杉原氏の銅像が建立された。孫が卒業後の旅行でロスに行ったが、観なかったらしく私は落胆した。
世界の金融の世界で、ユダヤ人が日本人に好感を持ってくれていることは、実は大変なプラスだ。私の情報ソースであるヘッジファンドの世界は、まあ3分の2はユダヤ人が入っている。
今回の米国の「新冷戦」にからんだ大方針転換を一番よろこんでくれたのも、ユダヤ人だった。
バブル崩壊以後、日本株の上昇は常に海外機関投資家の買いが中心だった。
たとえば1999年のITバブル当時、外国人機関投資家の買いは、TOPIXを58.4%押し上げた。
2005年、当時の小泉首相の郵政解散と勝利当時、10.3兆円買い越し、TOPIXを43.5%押し上げた。
2013年のアベノミクスや黒田バズーカ当時は15.1兆円の買いを入れ、TOPIXを51.5%押し上げた(以上は昔の私の部下、藤田勉・一橋大大学院教授、日経ヴェリタス2023年7月30日号による。チャートも同じ)。
しかし、私の見解では、3回あった上昇時は、米国の政財界上層部は、まだ対中方針が対日より優先的だった。韓国や台湾のように複数政党が出て、一党独裁(または軍政)から真の民主主義国家に中国が変貌するという夢想を持っていられたのだと私は考える。
これが習近平登場で、全くこの夢想が現実的でないと判断してから、対日方針が変わると私が期待してから5年。漸く、日本の地位がもっと重視されるべきだ、と米国の政財界が一致したのだろう。
代表的な例をいくつか挙げる。
①日本に半導体の工場を建設するのを許さなかったが、ソニーと台湾メーカーの合弁を九州に許した。
②円安を許容した。
③その結果、ウォーレン・バフェット氏が来日。以前からの商社株投資をさらに拡大することを証言。
これに加えて、日本側も株高に本腰を入れ始めた。PBR1倍以下の企業への東証による向上要請やアクティビストの活躍の容認、などなど。
藤田教授は、商社株につづいての割安株は銀行だ、としている。「過去1年間の株価上昇率は、三菱UFJが51.0%、三井住友FGが57.2%、みずほが43.9%と高い。それでもPBRは0.6~0.7倍と低い。
同教授はPBRの低い銘柄として、①日本郵政(6178)PBR0.4倍、②日産自動車(7201)PBR0.4倍などを挙げている。ご参考までに。
こうして、藤田教授は「割安な日本株の逆襲はまだ続く」とした。勇気づけられる発言だ。
わたしが講師の講演会の予定をご連絡します。
9月24日(日)サンワード貿易株式会社主催
10時から12時。東京オペラシティ43階
以上よろしくお願いいたします。
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