そろそろ終わりのNYの「ドカ」。新しい明るい日本を読んで一斉に業界トップ企業が動き出した。押し目買いのチャンス!

そろそろ終わりのNYの「ドカ」。新しい明るい日本を読んで一斉に業界トップ企業が動き出した。押し目買いのチャンス!

2023・9・17(第1190回)

 以前から私が警告しつづけて来たNYダウは、あと1回は「ドカ」がありそうだが、9月末から上昇の気配が出てきた。

 私が信頼するテクニカルアナリストの箱田啓一さんは、9月11日の分析でこう述べている。

 「NYダウは、9月末より11月にかけて上昇トレンドが発生する」

 つれて日経平均の方は、9月13日まで潮目と注目。この「潮目」とは、私の解釈では「変化」を意味する。

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私が外国人機関投資家から取材して「目標」を聞いたが、年内3万5000円と口を揃えている。

 ご投資は投資家の皆様の自己責任でお願いするが、以下、各業界のトップ銘柄が、一斉に強気の経営姿勢をとり始めていることは、注目に値する。

 第一に日立製作所(6501)。日立建機などの株式売却を含めた事業再編が影響して、4期ぶりの最終減益。しかし再編の影響分を除けば実質増益。新高値1万円をつけた後の初押しは買い、にきまっている。

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 第2が三菱重工業(7011)。私が大いに注目しているのが、ドローンに対抗し撃ち落とすレーザー利用の新兵器。世界的に大いに注目されている。最高益で連続増配。

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第3は三菱商事(8058)。決算は好調。自社株買い実施など好材料が多い。ウクライナ停戦となれば、大プラス。PERは10倍以下。

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また、信越化学工業(4063)、東京エレクトロン(8035)など枚挙にいとまがない。

 次に、岸田首相の内閣改造が、解散・総選挙とどう関係するか、を述べる。

 今回の内閣改造について、安倍派の幹部に聞いたが「自派100人の議員に対し(閣僚が)4人。これでは麻生派55人から4人に対しバランスを欠く」との返事。

 来年1月には通常国会がある。150日に及ぶ長丁場。19人中11人いる新任閣僚の中には、論戦に耐えきれない人もいるかも知れない。その場合は「追い込まれ解散」となる。

 もちろん、岸田首相にとっては来年9月の総裁選まで乗り切り、再選後に総理として最良のシナリオになる「総裁選後の解散」が好ましい。

 私のみるところ来年秋には日本の経済は絶好調、これが一番好ましいに決まっている。

 さて、株価への影響である。前者の脱落閣僚のケースでは外国人買いに多くを期待できない。

 しかし、忘れていけないのは、新紙幣への切り替えである。

85兆円あるタンス預金がオモテに出て来る。2%インフレの世界では預金なり不動産なり株式なり、動き出す公算が大きい。内需による意外高、の公算もある。

ウクライナの件は、トランプ第2次政権の可能性が大きくなればなるほど、停戦の確率が高くなる。平和はやはり買いだろう。

以上、私の強気を述べた。ここはチャンスと考え、押し目買いをおすすめする。

次回は中国について述べる。

(文中のチャートはヤフー・ファイナンスより引用)

なお私が講師の講演会をお知らせします。

9月24日(日)サンワード貿易株式会社主催

10時から12時。東京オペラシティ43階以上よろしくお願いいたします。

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