映画「ナバロンの要塞」と私がよく聞かれる質問への答え。特に米国年金の日本株買い。ポスト岸田。
映画「ナバロンの要塞」と私がよく聞かれる質問への答え。特に米国年金の日本株買い。ポスト岸田。
2024・1・14(第1208回)
<出所:公式ホームページより>
ご存知アリステア・マクリーンの小説の映画化で、J・リー・トンプソン監督が、グレゴリー・ペック、アンソニー・クインなどのスターを使って、すばらしい活劇にした。
一行は巨大な大砲を破壊して、孤島に閉じ込められた三千の英国兵を艦艇が救出するのを助けようとする。ただ、秘密のスパイがまぎれ込んで危機が連続する。
快調な出足の株式市場だが、いちよし証券の高橋幸洋シニアテクニカルアナリストによると「絶対に米国年金が買っています」と買い注文の出し方から断言する。
さっそく調べてみたら、正解だった。昨年11月に確定拠出年金のルールが変わって、中国へは投資が制限された。もちろん代わりは日本株に決まっている。従って、三菱UFJを中心とした銀行株、ソニーやホンダなどの日本を代表する米国人に人気の株は、注文が本格的であり、今後も買いがつづくだろう、とのことだ(ご投資は自己責任でお願いします)。
もうひとつは日本の政界。岸田さんはいつ迄もつか。ポスト岸田、つまり新首相はだれか、である。
いわゆる「青木ルール」の内閣支持率プラス自民党支持率が40%を維持している。野党の支持率が低いこともあり、私はまだ岸田首相は意外にも9月の総裁選まで保つ確率が7割はあると考えている。
ただ、財務省の仕掛けで(恐らく増税を狙ってだろうが)、選挙管理内閣にさせられている現状から考えると、やはりポスト岸田を予想せざるを得ない。
当然、財務省の言うこと聞く鈴木俊一氏が第一候補だ。麻生派だし。
第2は茂木派の加藤勝信氏。ともに財務省がコントロールしやすい政治家である。
上川陽子外相、高市早苗・元政調会長は、まだ早い。今回はダメだろう。
さて、イマイさん、いいことばかりですか? もちろんそんなことはありません!
トランプ再選、が第一。これは方々でいわれているので、くわしくは来週に述べるが、やはり米国株、米国経済に問題である。
野村総研エグゼクティブ・エコノミストの木内登英さんは私が信頼する方だ。同氏は楽観論が過ぎる、と警鐘を鳴らしている。
木内さんは米FRBの大幅利上げによる需要悪化が顕著に現れない中、供給力回復によって景気が回復するというシナリオによってNY株高であるという。
しかし、景気減速の兆候が確認された場合にはFRBは予防的か本格的な利下げを行う可能性が出て来る。
木内さんは、利下げ幅を現在予想されている1.2%~1.3%程度ですまず、3%程度への2%をこえる利下げを予想している。
ドルは当然大幅に下落し、日本も含め株式市場の楽観論は吹き飛ぶとケネンしている(以上、出所は1月10日付コラムによる)。
★2024年1月末日に新刊が発売されます!★
『日本経済大復活 GOLDEN CHANGE』(Gakken)
(今井澂著、216ページ、1600円予定)
2024年からの日本経済は「ゴールデン・チェンジ」と呼べる大変化を遂げ、半導体やインバウンドを牽引車に成長路線に回帰します。日経平均株価が6万円を目指す流れを詳細に解説しています。オススメ10銘柄つき。通刊50冊目の記念の書です。是非お買い求めください(→アマゾンでの予約はこちら)。
関連記事
-
2016年はリスク削減より利益確定が重要
日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 Vol1360(2015年12月25日) 2016年の景気
-
映画「JFK」とトランプ暗殺未遂と今後の米国の対外政策(とくに円の対ドルレート)。長期上昇相場を支えるわが国の新NISAにも注目
2024・7・21(第1230回) <huluより> オリバー・ストーン監督・
-
【初・中級者向き】映画「工作 黒金星(ブラックヴィーナス)と呼ばれた男」と日韓関係の「次の手」
(第974回)2019・8・4 私としては珍しく韓国映画を観た。ご存知の通り、日韓関係に絡んで、「
-
【初・中級者向き】映画「シン・ゴジラ」とトランプ・ショック
2016・11・27 11月19日から25日までの短期間、NYに行ってきた。この間、実働3日
-
日本人が知らない中国投資の見極め方【4】
中国の成長減速は本当に問題なのか?アナリスト 周 愛蓮 今回からは今の中国経済の本当のところを見極めていきたい。 中国経済の成長率