「もしトラ」か「トランプ2.0」か、11月5日まで半年を切った段階での最新調査。NY、東京の株式相場への影響

2024・5・26(第1226回)

あと半年を切った米国大統領選挙。再選を狙うバイデン大統領(81才、民主党)対、返り咲きを目指すトランプ氏(77才、共和党)の戦いになっている。ただ今年はケネディ大統領の甥で弁護士のロバート・ケネディ・ジュニア氏(70才)が、女性弁護士のニコール・シャナハン氏(38才)を副大統領候補として指名している。

<バイデン氏、トランプ氏:ウィキペディアより>

ワシントン・ウォッチ(5月30日号)によると、3候補の支持率は次の通り。

①ABCテレビ:バイデン(以下B)、トランプ(以下T)、ケネディ(K)。B42%、T42%で同率、K12%。

②英エコノミスト誌:B、Tともに43%、Kが12%。

③リアルクリア・ポリティクス、T46.8%、B45.6%。

どれをみても接戦。そこで選挙資金がモノを言う。選挙当日に近いほど、TV局は高く吹きかける。この点ではバイデン有利。1億9200億ドルと、Tの倍近い。

今回は6月27日にCNN、9月10日にABCが主催する公開討論会にB、T両氏とも出席することを発表した。党大会で正式に正副両大統領候補が語る前に、TV討論会が開かれる異例中の異例の事態といえる。

第三の候補Kが一票もとれない場合、選挙人B269対T269という「下院が秘密投票で大統領を選ぶ」といって、まことに異常な事態にもなりうる。

さらにここに来て、私の知人のジェームス・リカース氏から聞いた、とっておきの話を紹介しよう。

<ギャビン・ニューサム氏。ウィキペディアより>

バイデン大統領は次の立候補を断念する。代わりに民主党から立候補するのは、現カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏。8月15日のシカゴ大会で公表されるという。

『週刊ダイヤモンド』5月25日号より>

バイデン対策で毎日暮らしていたところ肩透かしを食らったようなもの。どうなるか分からない。

さて、NY株である。9月以降調整し、選挙後上昇するケースが多い。(出所『週刊ダイヤモンド』5月25日号)長期でみると1980年以降、大統領選挙の平均リターンは6%で、翌年つまり2025年には16%と、それ以外の年の平均リターン12%を上回っている。

一方、日経平均の方はどうか。いつも例にあげるタンス預金(120兆円という説が多い)に回っても、定期預金金利が1%以上になるには、どうみても3年以上かかる。

会社四季報オンラインより>

おどかすわけじゃないが、インドでは脱税防止のために高額紙幣の流通停止となった事態がある。2016年に500、1000ルピーの旧札を、1年前には2000ルピーの旧札を流通停止にした。1000ルピーは1800円近辺。

昨年末の家計金融資産は2141兆円、うち現預金は1127兆円と半分以上。これが賃上げ→賃金上昇→物価上昇→金利上昇の好循環に突入するのは、クビを賭けてもいい。

では、何を狙うか。拙著でもご紹介したが以下のETFが面白い。

①楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型(1458)

会社四季報オンラインより>

②上場インデックスファンド世界株式(MSCIACWI)除く日本(1554)

会社四季報オンラインより>

以上です。ただし、ご投資は自己責任でどうぞ。では皆さん、GOOD LUCK!

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